【足立区】時を超えた空間 100年近く千住を見守る『仲町の家』にふらっと立ち寄ってみました!
北千住の小路を散策していると、『仲町の家』という看板が目に留まりました。
「千住の文化サロン」とあります。
興味があったので、中の様子を見ようとお邪魔してみることにしました。
訪れた日は、入場無料で東京藝術大学の学生の方によるアートプログラムが展示中でした。
路地を進んでいくと、入口があります。
一歩、門をくぐるとそこは緑に囲まれた情緒ある空間でした。
奥には、歴史を感じさせる風情のある建物が。
こんなに古くて立派な日本家屋が、千住に残っていたとは知りませんでした。
100年程前に時間が巻き戻されたような感覚になります。
さまざまな出会いの場として地域に開かれた家
『仲町の家』は、2018年に「千住の文化サロン」として地域に開かれました。
足立区を中心に展開している市民参加型のアートプロジェクト「アートアクセスあだち 音まち千住の縁」(通称「音まち」)によって、定期的(土日月祝を中心)にオープンしています。
玄関では、スタッフの方が温かく出迎えてくれます。
こちらでは、千住のまちを熟知しているコンシェルジュが常駐しているそう。文化情報だけでなく、まちの歴史やおすすめスポットまで教えてくれるそうですよ!
今まで知らなかった、新たな発見があるかもしれませんね。
展示中のアートプログラムのパンフレットや、千住の街歩きマップなどもいただけます。
6月には、ギターのライブも開催予定のようです。
展示やイベント、ライブなど様々なアートを身近に感じ、楽しめる企画が色々とありそうですね!
奥の茶室に続く、廊下の窓から眺める庭園は緑が鮮やかでした。
茶室から眺める景色は新緑が眩しく、四季折々の季節を感じることができます。『仲町の家』の空間では、時間がゆっくりと過ぎていくような感覚になりました。
戦前に建てられた『仲町の家』 今は千住の出会いの場
『仲町の家』は戦前に建てられ、千住の旧家「石出家」の離れ、別邸だった建物です。
関東大震災では建物が傾きましたが、同じ部材を使用して建て直したとのこと。
その後、戦争の空襲で千住は大部分が焼失しましたが、仲町の家は通用門(西門)で奇跡的に焼け止まったそうです。
今でも、門の上部には炭化した木材が残っているとのお話しでした。
様々な苦難を乗り越え、長い間千住を見守って来た『仲町の家』は、奇跡的に生き延びてきています。
今では「人と人」「アートと人」など、様々な出会いの場としての役割を担っているんですね。
ここでは、アートに触れたり、縁側で庭園を眺めながらゆったりとしたり、読書をしたりと、時間を超えてそれぞれが思い思いに過ごせます。
今後のイベントや展示などの情報は、SNSでチェックしてみてくださいね。
千住巡りの拠点として、『仲町の家』にふらっと立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
新しい千住の魅力に出会えるかもしれません。