【三股町】樺山購買部に行ってみた。あの店のお弁当も販売。令和のニーズを満たすレトロな共同販売店。
「樺山に購買部が今度できるので来てください。」とお声掛けいただいた時は『???』と思っていました。
『アレアレ!朝ドラの仲間由紀恵が働いてたお店みたいな。』とのことです。
地域のお年寄りが歩いていける店、働く親が学童保育のお迎えの際に夕飯を買える店。そんな地域のニーズを満たせる店と聞きました。私のようにスーパーマーケットに車で買いに行ったり、安い店で週末まとめ買いしたりする人種とは反対の消費行動をする人がどれほどいるのだろうかと思いました。
が…見てみなきゃ分からないと思い、オープンの次の日の10月8日(土)に訪れました。
午後に行ったのですが、オープンの次の日というのもあり、とても賑やかでした。仕入れたものがどんどん無くなっていくというのです。
特に入口すぐのところにあるガチャガチャと呼ばれるカプセルトイは人気で、順番待ちの列ができていました。地元で親しみのあるものをデザインした消しゴムはんこ。カプセルトイの単価としては300円は安くないと思うのですが、中身が一つ一つ手作りの消しゴムハンコであり、他では手に入らない三股町の名物のコレクションとなれば、ついついコインを入れて買ってみたくなるのかもしれませんね。
この日は仕入れていたものがすぐに売り切れたそうです。(今はまた入荷しているようです。)
本を持ち寄り共有する。
リサイクル文具を安価で提供。
充実したお惣菜
惣菜は地元の肉のなかむらのお弁当やアタックスの横にあるNIKUDARAKEのお弁当も購入できます。
冷蔵庫には豆腐やサラダがあります。
地鶏皮炙り焼290円 ホッキ貝サラダ475円 酢の物250円 吉豆腐(北海道産大豆使用の豆腐)260円 とらや商店丸豆腐(宮大豆使用)390円
オリジナルTシャツの販売もしています。
共同販売店(9月まで放送されていた朝ドラのお母さんが働いていたのが共同販売店)が見直されている?
共同販売店は1906年に沖縄の国頭村の奥という集落で始まり、住民が互いに支え合う相互扶助という考え方から始まりました。集落単位で共同出資して運営するのが特徴です。多いときは沖縄県内に200店舗あったそうですが、経済成長と共に役割も少なくなり半分以上は無くなっているそうです。
しかし今も高齢化や人口減少という問題を抱えながらも、頑張っている店も多くあるそうです。共同販売店は地域の見守りや人間関係の潤滑剤という福祉的側面も持っています。(参照:「愛と希望の共同販売店プロジェクト」)
考えてみれば、今私は車が運転できますし、生協やネットの注文の便利さを享受していますが、自分がお年寄りになった時に、細かい文字で書かれた注文書やネットの活字を理解するのは難しくなり、デジタル社会に取り残されるかもしれません。そんな時歩いて行ける所に人がいて、商品だけでなく、ちょっとした不便を相談できて、助け合うところがあるととても便利です。
樺山購買部の隣には駄菓子が置いてある昔ながらの商店もあり、店の外にはベンチがあります。訪れる人が軽い立ち話でちょっと息が抜くことができたり、子供達が集うことのできる憩いの場としてもおすすめです。
今後他の地域にも増えていくかもしれませんね。
【店舗情報】
樺山購買部
公式Instagram
営業時間:月曜〜土曜 11:00-18:30
定休日:日曜日、祝祭日
宮崎県北諸県郡三股町大字樺山2759(上水酒店隣)