【京都市上京区】北野の天神さんで春の訪れを告げる境内50種1500本の梅が見ごろを迎えています!
「梅は咲いたか桜はまだかいな」と言いますが、ようやく春らしい陽気になってきましたね! 京都市上京区の「北野の天神さん」として親しまれる北野天満宮で2023年3月6日、境内に植えられた50種1500本の梅が見ごろを迎えています。
境内のいたるところに植えられていますし、名勝「雪月花の庭園」の一つ「花の庭」とされる梅苑も有しています。「寒紅梅」、「黒梅」、「紅和魂梅」、薄っすらと青緑色の「月の桂」といった珍しい品種もあります。
境内に数ある梅の中で、神前に植えられることを許された唯一の梅が飛梅です。紅梅が三分ほど咲き始めていました。社務所によると「平安時代、菅原道真公が自邸の紅梅殿で丹精込めて育てた紅梅を絶やさぬよう、北野天満宮創建以来、御神前で守り受け継いできた」のだと言います。梅の寿命は大体100年ほどだそうですが、この飛梅は樹齢400年になるのだそう。
「東風(こち)吹かば匂いおこせよ梅の花 主なしとて春を忘るな」と梅をこよなく愛した菅原道真が太宰府に左遷されるとき、庭に咲く梅の木に別れを告げて詠んだ歌です。道真を慕った梅は、一夜のうちに大宰府へ飛んで行ったと伝承されています。
貴族としては決して高位ではない氏族の家柄でありながら、学問の際だけで上り詰めたのは、菅原道真と大仏開眼で知られる吉備真備だけだと言われています。藤原一族の陰謀によって左遷された道真の無念はいかばかりだったでしょうか!
ここ北野天満宮は、菅原道真を祭神として祀る全国約1万2,000社の天満宮、天神社の総本社として、受験生を始め、今では天神様として多くの人たちの崇敬を集めています。
北野天満宮(外部リンク) 京都市上京区馬喰町 075-461-0005