西条市に本社を置く食品スーパー「生鮮市場ヴォーグ壬生川店」が、突然の閉店。地域住民に親しまれてきた店舗の突然の閉店に、多くの人が驚きと戸惑いを隠せない様子です。

2024年2月14日（水）の午前中、閉店した店舗を訪れたところ駐車場には数台の車が停まっていました。そして、さらに続々と駐車場へ入ってくる車。閉店の事実を知らずに買い物に来たものの、貼り紙を見て引き返す人や、店頭の掲示を撮影している人などが見かけられました。よく買い物に訪れていた、という方とお話をしたのですが先週までは通常通りチラシも出ていたとのこと。買い物に来ていても閉店する様子は全く感じられなかったそうです。

店舗は閉まっていましたが看板下の電光掲示板が動いており、閉店が急であったことが伺えます。

店頭には閉店のお知らせが掲示されており、「お客様各位、ヴォーグ壬生川店は、二月十二日をもちまして閉店いたしました。長らくご愛顧を賜りました皆々様に厚く御礼申し上げます。株式会社ヴォーグ」と記されていました。2024年2月12日（月）には既に閉店していたようです。

生鮮市場ヴォーグは食料品を中心に幅広い商品を取り揃えており、地域に密着したスーパーマーケット。住民にとって欠かせない存在でした。以前、西条市朔日市に「ヴォーグ西条店」も構えていましたが、そちらもすでに閉店。現在も貸店舗の状態のままとなっています。

今回の閉店について、掲示物では閉店理由が明らかにされていませんでした。しかし各種報道によると、食品スーパー「生鮮市場ヴォーグ」を展開している「ヴォーグ」が2月13日付けで事業を停止し、自己破産申請の準備に入ったそうです。食品スーパー業界内での競争激化やコロナ禍の影響などが考えられます。地域に密着した中小のスーパーはその存続を脅かされる中、今後の動向が注目されるところです。