沈んだラフからのショットは、ボールの下の空間が分かれば簡単に打てちゃうんです!
みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。
ラフからのショット難しくないですか?
冬場の芝が薄い時期ならペタペタのフェアウェイよりもラフのほうが打ちやすかったりなんてことがありますが、しっかり芝が生え揃う季節のラフはなかなか厄介なもんです。アプローチなんかでちょっと沈んでたりしたら、もう絶対に寄る気がしないですよね。
でもちょっとまってください。それって本当に沈んでいますか?日本のコースの場合、沈んでるように見えても実は浮いてると小野寺誠プロは言っています。
それってどういうこと?
沈んでるように見えても浮いてる?
日本のゴルフ場のラフは野芝や高麗芝が多いわけですが、それらの芝には葉っぱと地面の間に茎があるんです。パッと見で「沈んでる」と思っても実は茎よりもボールが下に行くことはなかなかないので、地面とボールとの間には空間があるんですよ。
葉っぱには少し埋もれていても、クラブが入る空間は十分にあるということなんですね。これを分かっているアマチュアってなかなかいないんですよ。
逆に言えば、ラフにボールがあって「浮いてる」と思ったときは、地面との間にはもうめちゃくちゃ空間があるってこと。結構高いティアップされてるような状態なんです。
じゃあラフからって、どう打てばいいの?
まずは沈んでるボールの打ち方。
さっきも言いましたが、沈んでるように見えてもクラブが入る空間があるわけですから、普通に地面を擦るように打ってやればいいんです。
どうしても沈んでいると思うと「上から打ち込まなきゃ」ってなりがちですが、打ち込んでしまうとフェース面の上の方に当たってしまい、距離が出なかったりするんです。いわゆる「ポッコン」ってやつですね。
なので、ネックに少し芝が絡んでフェースがかぶってしまうのを防ぐためにほんの少しだけフェースを開いて、あとは地面を擦るように打ちましょう。フェースとボールの間に芝が挟まってスピンはかからないので、そのつもりで距離感を出すといいと思います。
浮いてるラフも実は厄介なんですよ
そして浮いているラフ。
これが簡単そうで以外に難しい。ボールの下には1〜2センチもの空間があるわけなので、かなり高めのティアップをしているつもりで打たなければなりません。打ち込んでしまうとかなりフェース面の上の方に当たってしまうので、まったく距離が出なかったりします。
ボールだけをきれいに払い打つくらいの気持ちで打つようにしましょう。芝はあまり挟まらないので、スピンはそこそこかかります。
こんなふうに、ボールの下にどのくらいの空間があるかを考えて打てば、意外とラフからのショットって簡単に打てるんです。
アプローチだけでなく、アイアンショットやユーティリティのショットの場合も、ボールの下の空間のことを考えて打ちましょう。
基本的にはティアップされていると思って、どのくらいのティアップがされているのか?芝がどのくらいフェースとの間に挟まるのかを考えて打てば、今までよりも楽にラフからのショットができるようになると思いますよ。
この内容は動画でもアップしていますので、ぜひ観てください。実際にどのように打つのか参考になると思います。