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本当は怖い繊細さんの『うつ病』我慢し過ぎている人が実践してほしい3つのポイントとは?

精神科医しょう精神科医/メンタルドクター

こんにちは、精神科医しょうです。

私は普段、精神科での外来を行い、6万人以上インスタやvoicyのフォロワーさんに対しHSP気質に関する発信、書籍の出版を行っています。インスタにも遊びにきてね(外部リンク)

うつ病はどんな世代にも起こり得る病気で、発症すると悲観的になったり、不安や焦りを感じてイライラしてしまったりなど、感情をコントロールすることが難しくなります。

残念なことに、うつ病を発症する人の数は年々増加傾向にあり、深刻な問題になっています。

うつ病は脳の病とも言われており、脳の一部である偏桃体の働きが活発だと考えられている繊細さんも、うつ病に気を付ける必要があります。

今回は、不安や恐怖を感じやすい人や何事に対しても影響を受けやすい人、五感が優れている人には、ぜひ読んでいただきたい内容となっております。

うつ病を患わないためにも、また、早期に体調の異変に気付けるよう、うつ病に関する知識を深めましょう!

うつ病の原因はストレス!?

そもそもうつ病を患う背景には、ストレスも大きく影響していると考えられています。

人は一時的なストレスには耐えることができますが、強いストレスを長く受け続け、慢性化すると心身に深刻な影響が出てきます。

体への影響としては「免疫力の低下」や「高血圧」「自律神経の衰え」などがあげられます。

また、心への影響としては「記憶力の低下」や「意欲が減退する」「感情の起伏が激しくなる」などがあげられます。

ストレス過多により脳が受けるダメージは、感情のコントロールを乱れさせたり、判断力を低下させたりするなど、思っているよりも深刻なことがうかがえます。

繊細さんがうつ病を患いやすい!?気を付けたい3つのポイントとは?

「気分が晴れず、憂鬱だ」

「何事にも集中できない」

「焦りや不安を感じて眠れない」

など、悩みや不安を一時的に抱えた場合は、誰もが経験をしたことがあるのではないでしょうか。

また、自身の気質が影響しているものだと、思い込んでいる人もいるのではないかと思います。

しかし、つらい状況が2週間以上も続いている場合は、もしかしたら気質ではなく、うつ病を患っている可能性があります。

繊細さんは、常々対人関係を良好に築くことに神経を使ったり、仕事で成果を出すために完璧を求めたり、日常生活の中で光や音を敏感に察知してしまったり…など、日頃から人や環境に振り回されることが少なくありません。

また、自身は楽しいと感じていたとしても、知らず知らずの内に心身ともに疲労を感じてしまっているのかもしれません。

そこで、繊細さんがうつ病を患わないために、普段からぜひ気を付けていただきたいことが3つあります。

①一人の時間を作る

②休みたいと思ったら休んでOK

③人の助けを借りる

順番に見ていきましょう!

①一人の時間を作る

繊細さんは日常生活の中でさまざまな刺激を受け、無意識の内にストレスを抱え込んでしまっていることがあります。

気付かぬ内にストレス過多で脳が悲鳴を上げる前に、積極的に自分の時間を作るようにしてみましょう。

繊細さんは一人でいる時に、心身を回復し英気を養うことができるようです。

一人でいる時は脳を休ませ、リラックスした気持ちでゆっくり過ごしてくださいね!

②休みたいと思ったら休んでOK

「もっと頑張らないといけないのに!」「なぜ、すぐに疲れてしまうのだろう…」と自分を責めていませんか?

疲れたということは、それだけ頑張った証拠です。

特に繊細さんは体よりも頭を消耗しやすい傾向があります。

疲れを感じた時は、いったん頑張るのは止めて頭を十分に休ませましょう。

③人の助けを借りる

繊細さんは「人を頼ることが怖い」「迷惑を掛けたくない」と考えてしまいがちです。

しかし、大変な時はお互い様であり、困った時は早めに周りに相談をするようにしてみましょう。

今まで何事も我慢して抱え込んできた人は、少し勇気を出して、自分の気持ちを周囲に打ち明けてみても良いかもしれません。

人は相談したり相談されたりすることで信頼が深まり、良い関係性を築くことができます。

家族においても職場の同僚や友人においても、お互いを支え合うことで、生きやすさにもつながるのではないでしょうか。

繊細さんがうつ病を発症したかも!?と気が付いたら

うつ病かもしれないと感じたら、自己判断をせずに速やかに、医療機関を受診しましょう。

受診する科としては、精神科、心療内科が該当します。

もし、かかりつけ医がいるようであれば、まずは相談し、専門の病院やクリニックの紹介をしてもらう方法もあります。

いきなり医療機関を受診することにためらいがあるようであれば、行政が運営する機関や保健所で相談してみることも一つの方法かもしれません。

いずれにしても、自己判断で放置することがないよう、早めに対策を取るようにしてくださいね!

まとめ

今回は、繊細さんとうつ病の原因と関連性について考えてみました。

紹介した気を付けてほしい3つのポイントを参考に、日頃からうつ病の予防に取り組んでみましょう!

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精神科医/メンタルドクター

HSP気質とメンタルヘルスについて発信している精神科医。精神科外来で診療を行い大学で研究も行っている。instagramのフォロワー7万人以上。著書:頑張り屋さんのための心が晴れる本(KADOKAWA)、新刊:精神科医が教える笑顔うつから抜け出す方法(2023年8月16日発売)。私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?「他人の顔色ばかりみてクタクタ」「自分の意思で生きられない」「いつも後悔ばかりでグルグル一人反省会」こんな他人軸の悩みでクタクタなあなたは、上記の私の名前をクリックして公式ブログから自分軸を目指しましょう♪

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