Twitter、反ワクチン対策実施へ。キーワード検索で厚生労働省の予防接種情報ページを案内
SNS『Twitter』がiOS・Android公式アプリにて、「ワクチン」をふくむキーワード検索を行うと厚生労働省の予防接種情報ページを案内する反ワクチン対策を5月5日ごろより実施していることがわかりました。
「ワクチン」のみの検索だけではなく、「ワクチン 危険」や「ワクチン いらない」など、キーワード内に「ワクチン」があればその全てで予防接種情報ページへの案内が表示されます。
ただし、この反ワクチン対策が行われているのは記事執筆時点ではアプリのみに留まっており、Webページからの検索では表示されません。
反ワクチン対策強化に追われるSNS
こうした反ワクチン対策を行っているのは『Twitter』だけではありません。
動画共有サービス『YouTube』は、2019年2月に反ワクチンを呼びかける動画の広告収益を無効化。
「有害で危険なコンテンツ」に広告が表示されないようにすることで、言論の自由は守りつつも金銭目的でワクチンへの恐怖を煽る行為を防ぐよう動いています。
また、『Facebook』も同月に反ワクチン情報の削除を検討していることを発表。翌3月にはワクチンに関する誤った情報を検索結果から削除したり、広告掲載を拒否したり、そのような情報を繰り返し共有するグループを検索で表示しにくくしたりする対策を行うと発表しました。
アメリカでの麻疹(はしか)流行が背景に
こうした反ワクチン対策が相次いで実施されている背景には、アメリカでの麻疹(はしか)の流行があります。
アメリカでは2000年に麻疹の撲滅宣言が行われましたが、近年はワクチン未接種者の増加により麻疹が再流行しているのです。
この原因のひとつとして、反ワクチン対策を実施せず、野放しにしているSNSが批判されているというわけです。
今回『Twitter』が誤った情報の拡散を防ぐだけではなく、正しい情報を掲載している厚生労働省の予防接種情報ページを案内しているのは反ワクチン情報に悩まされている親御さんの助けになるため、とても良い判断だと筆者は思います。
できればWebページの検索画面でも対応して欲しいものです(そのうち対応されるとは思いますが)。