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囲碁観戦や研究に欠かせなくなったAI評価値との付き合い方

内藤由起子囲碁観戦記者・囲碁ライター
AIを使ってYoutube中継する林漢傑八段(右)と飛田早紀二段=筆者撮影

2016年、人類がAIに負かされてから、AIは「先生」と呼ばれ、研究には欠かせないものになっています。最近ではYouTube中継はもちろん、NHK杯や竜星戦のテレビ棋戦でもAIの評価値が表示されるようになりました。

そのAI評価値の見方について紹介しましょう。

コミが何目なのかを確認する

日本ではコミは6目半ですが、中国は7目半です。AIもどちらのルールで作られているのかを一応、確認する必要はあります。

以前は中国ルールのソフトウエアを使うケースが多かったのです。コミが1目違うと、終盤、黒が99%勝ちと評価値が出ても、実は白が半目勝っていたというようなことが起きます。

最近では、日本の6目半のものがよく使われるようになりましたので、そのまま信じて大丈夫な場合がほとんどです。

評価値は目数ではない

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囲碁観戦記者・囲碁ライター

囲碁観戦記者・囲碁ライター。神奈川県平塚市出身。1966年生。お茶の水女子大学大学院修士課程修了。お茶の水女子大学囲碁部OG。会社員を経て現職。朝日新聞紙上で「囲碁名人戦」観戦記を担当。「週刊碁」「囲碁研究」等に随時、観戦記、取材記事、エッセイ等執筆。囲碁将棋チャンネル「本因坊家特集」「竜星戦ダイジェスト」等にレギュラー出演。著書に『井山裕太の碁 AI時代の新しい定石』(池田書店)『囲碁ライバル物語』(マイナビ出版)、『井山裕太の碁 強くなる考え方』(池田書店)、『それも一局 弟子たちが語る「木谷道場」のおしえ』(水曜社)等。囲碁ライター協会役員、東日本大学OBOG囲碁会役員。

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