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【京都市】2024年は昇竜のごとく商店街隆盛の年に 商店主、学生、地域企業などからアドバイザー70人

HOTSUU地域ニュースサイト号外NETライター(京都市)

 「安心して歩ける街」「ところどころに個々の拠り所がある商店街」「イベントしない日でも人が集まる街」「若者が寄ってきて、子どもたちの未来が見える商店街」「座れる椅子がたくさんあったらいいな」と様々な思いが寄せられていました。

 そんな夢のある街づくりにどうかかわるのか、そこには、商店主や振興組合などの理事はもとより、商店街の中の人、外の人関わらず、デザイナーや建築家、イラストレーター、学生や行政関係者の姿も。銀行員やメディア関係者もいます。室町四条にある「京都・商店街創生センター」が主催する「商店街これかラボ」の3期生たちが2023年12月21日に全行程を終了し、卒業しました。

 同ラボは、ここ3年に亘って開催され、今後、京都府内の商店街を中心に「京都府商店街アドバイザー」として活躍するメンバーは、1期生、2期生と合わせて70人規模となりました。

 3期生にも出町枡形商店街、堀川商店街や古川町商店街、深草商店街や稲荷繁栄会、新大宮商店街、長岡京セブン商店会などから、商店街活性化にかかわりたいと個性的な人たちが集まりました。すでに活躍する1期生、2期生からも連帯の声が寄せられています。

 3期生の一人、深草商店街でふとん店を営む林敢太さんは、「商店街関係者以外の人が多いのに驚いた。ラボを通じて、高齢者や若者、子どもや子育て世代、龍谷大学生や外国人など様々な人々が交流できるスペースを作りたいと思うように。地域愛を集めて、街ライブラリーやフォトツアー、街角歴史探訪、自然観察などをやっていきたい」と決意表明。

 1期を卒業後、長岡京市セブン商店会の会長を務める三井奈美さんは、「これかラボに参加したことで商店街の可能性の大きさ、おもしろさを沢山知ることができました。毎回ワクワクさせてもらい、それは商店会長に立候補する動機ともなりました。自身の事業や、人としての大きな成長にもなる宝物のような経験です。」と話します。

これかラボをきっかけに商店街のテーマソングを学生たちと セブン商店会提供
これかラボをきっかけに商店街のテーマソングを学生たちと セブン商店会提供

 2期を卒業した新京極商店街振興組合の理事を務める野澤ユメ子さんは、「これかラボに参加して良かったことは、志を同じくする仲間に沢山出会えたことです。毎月色んな人の話を聞いたり、話したりすることで、自分自身のモチベーションが上がり、今年度から理事の一員になりました。」といいます。

新京極商店街のおみやげ店「浦松」の取締役でもある野澤ユメ子さん
新京極商店街のおみやげ店「浦松」の取締役でもある野澤ユメ子さん

 2024年2月12日(祝)には、商店街のこれからを考え、互いに繋がり学ぶ「京都商店街創生フォーラム2024」が京都経済センター3階のオープンイノベーションカフェ「KOIN」で開催されます!

 コロナ禍が落ち着いてきたと思ったら、オーバーツーリズムでの様々な弊害、一方で新しい商店街組合の誕生などもあり、これからも激動の渦の中にありそうな京都の商店街ですが、2024年は、昇り竜のように舞い上がってほしいものですね!

京都・商店街創生センター(外部リンク)京都市下京区函谷鉾町78 京都経済センター3F 075-342-0303

地域ニュースサイト号外NETライター(京都市)

 「YAHOO!ニュース ベストエキスパート2024 地域クリエーター部門 特別賞」を受賞 京都をこよなく愛する地域ニュースサイト号外NETの京都市担当タウンクライヤ―です。四国から大阪の元地方紙記者。観光ガイドをしながら京都時空観光案内2024(観光ガイドのための京都案内マニュアル)全19巻や「やさぐれ坊主京を創る 前田玄以の生涯」(京都文学賞一次審査通過)はじめ、京都を題材にした小説なども執筆しています。

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