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【登山の歴史】山々に憧れた啓蒙の心!アルピニズムの黄金時代に咲いたエーデルワイス

華盛頓Webライター
credit:pixabay

人々が山を畏怖から憧憬へと見直す時代、それが啓蒙主義からロマン主義への転換期でした。

この頃、科学者ホレス・ベネディクト・ド・ソシュールがフランスのモンブランに挑みましたが、頂には届かず

それでも彼は諦めるどころか、挑戦者に報酬を約束したのです。

こうして1786年、ジャック・バルマとミシェル・ガブリエル・パッカードの登頂が成し遂げられ、登山史に新たな一章が記されました

19世紀には、山の高みに達する冒険が相次ぎます。

中でも、1854年に英国のアルフレッド・ウィルズ卿がウェッターホルンに登頂したことが、アルピニズムの黄金時代の幕開けとなりました。

登山クラブが設立され、科学とスポーツが手を取り合い、新たな探求の地平が切り拓かれたのです。

その黄金時代の象徴的な事件が、1865年のマッターホルン初登頂

エドワード・ウィンパーが率いたパーティーは成功の栄光と同時に悲劇を味わい、登山の厳しさを刻印しました。

やがてスポーツとしての登山は進化を遂げ、競争の舞台へと変貌していきます

そして、エーデルワイス。この小さな花は、アルピニストたちの象徴となり、山々への敬意と挑戦の精神を宿す存在となりました

山の頂きに咲いた花々は、今も静かにその物語を語り続けています。

Webライター

歴史能力検定2級の華盛頓です。以前の大学では経済史と経済学史を学んでおり、現在は別の大学で考古学と西洋史を学んでいます。面白くてわかりやすい記事を執筆していきます。

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