【登山の歴史】アルプスを越えて広がる夢!ノルウェーから世界の山々へ
19世紀の終わり、山登りの熱気はアルプスを超え、遠い北の地へと広がっていきました。
英国の登山家ウィリアム・セシル・スリングスビーは、その先駆者としてノルウェーの山々を開拓し、特にヨトゥンヘイメンの山々に挑みました。
その経験を記した著書『ノルウェー、ノーザンプレイグラウンド』は、登山家たちの心を掴み、ノルウェー登山の魅力を世界へと伝える架け橋となったのです。
この流れを受け、20世紀の幕開けには、若いノルウェー人たちが登場します。
彼らはNorsk Tindeklubという登山協会を設立し、国際的な登山コミュニティの中で地位を確立していきました。
そして登山は、ヨーロッパを超えてさらに広がりを見せることになります。
1897年、アラスカのセントエリアス山はアブルッツォ公爵らの手によって初めて踏破され、エドワード・ウィンパーはエクアドルのチンボラゾ山を探検。
そして1889年にはキリマンジャロ山、1899年にはケニア山が、それぞれ初登頂されました。
こうして、山々への挑戦は世界規模へと成長し、登山の歴史に新たな章を刻んだのです。