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2階級を制したWBAミドル級レギュラー王者が今週末、防衛戦のリングに上がる

林壮一ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属
Sean Michael Ham/Mayweather Promotions

 キューバからの亡命者として、2008年にトルコでプロデビューを飾ったエリスランディ・ララ(39)が、28日にWBAミドル級レギュラータイトルの初防衛戦を迎える。

 同タイトルは村田諒太がスーパー王者になったことで、レギュラー王座が空位となり、2021年5月1日に行われた決定戦で勝利したララが保持している。ララはスーパーウエルター級に続き、2階級制覇を達成した。

 28日の対戦相手は同級10位のアイルランド人、ゲーリー・オサリバン(37)。

Sean Michael Ham/Mayweather Promotions
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 ララは話した。

 「ブルックリンのリングに上がることが楽しみで仕方ない。ニューヨークでは、これまでにも多くの勝利を挙げた。ジャーボンテイ・デービスと共にPPVに出られることも嬉しいね。

 自分は160パウンドで強い選手だと思う。それを前回のファイトで証明したし、今回も示したいと思っている。自分の能力を披露するよ。154パウンドでもそうだったが、このクラスでも私は避けられている。ハードな試合をこなしたいのに、誰も私とは戦いたがらないんだ。

Sean Michael Ham/Mayweather Promotions
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 ララの試合で最も印象に残るのは、2014年7月12日のサウル・"カネロ"・アルバレス戦か。フロイド・メイウェザー・ジュニアに敗れたとはいえ、成長著しかったカネロを相手に粘りを見せた。1-2の判定で敗れたが、ララの株は上がった。

 「28日は勝つためにリングに上がる。ミドル級最強になる準備は整った。最も大事なのは、自分の手が上がることだ。今回のキャンプには、同じミドル級のルイス・アリアスがパートナーとして来てくれた。彼や他のパートナーたちのお陰で、素晴らしいトレーニングになったよ。お互い、刺激し合っているんだ。

 どんな展開になるか今は言えない。ただ、自分に出来うる最大限のことをして勝利するよ」

 28勝(16KO)3敗3分けのララと、31勝(21KO)4敗のオサリバン。どんなファイトとなるだろうか。

ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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