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【富田林市】土用の丑でなくとも夏はやっぱり鰻!大阪外環状線沿い大衆鰻店「うな八」の紅白鰻はコスパOK

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

明日7月30日は土用の丑ですね。ちなみに土用の丑とは土用(立冬、立春、立夏、立秋の各直前18日間)のうち立秋前の土用で、丑の日に当たる日を指します。

7月下旬に該当することが多いですが、年によっては2回(二の丑)が登場する場合もあります。土用の丑にウナギ(鰻)を食べる習慣ができたのは、江戸時代に平賀源内が広めたという説が有名ですが、そのほかにも諸説あります。

ただ土用の丑に限らずとも、暑い夏場にウナギを食べたというのは、万葉集にも詠まれているほど古くからあったようです。

石麻呂(いはまろ)に われ物(もの)申(まを)す 夏痩(やせ)に良(よ)しといふ物そ 鰻(むなぎ)取り食(め)せ

現在でも農林水産省(外部リンク)で、ウナギには夏バテ予防に必要な栄養素が豊富に含まれていると紹介しているほど。

つまり土用の丑に限らず、夏場にウナギを食べるのは理にかなっていると言えます。ということで、土用の丑が待ちきれない私は富田林でコスパが良いとのうわさを聞き付けた、「うな八」さんで、鰻を食べてスタミナをつけることにしました。

うな八さんの場所を確認しましょう。富田林駅の北口から、バスロータリーを越えたところに左に入る道がありそれをまっすぐ歩いていくと近いです。

富田林モータースクールの近くにあり、大阪外環状線沿いにお店があるので、車の場合は特に行きやすいです。

うな八さんの建物です。建物のバックにPLの塔こと大平和祈念塔がありますね。

入口に到着です。新しくできたお店ですが、うなぎの「な」が崩し字になっていて老舗感がありますね。

店の前は駐車場になっていますが、ここで注意が必要です。

このように店の前だからと言ってすべての駐車場が使えるわけではありません。他店舗用の駐車場があるので、車を停めるときには注意しましょう。

土用の丑の予約があります。この時は予約受付中ですが、人気店らしく最新情報では予約満席とのことで、テイクアウトのみの受付とのこと。

最初に書いた通り、土用の丑でなくとも夏の暑いときにはウナギは最適なので、日をずらして利用しても良いですね。

ところが最新情報として、一夜限り臨時営業が決まったそうです。7月30日(日)の営業時間は10:00~20:00までとなり、ウナギが売り切れるまで営業するとのこと。これはとても気になりますね。

とりあえず中に入りましょう。大衆鰻屋と書いてありますが、正しくその通りで、大衆的な料金で高級食材であるウナギが食べられます。

店内に入りました。合計8席あるカウンター席が空いていたのでそちらを案内されました。

反対側にはテーブル席があります。

さてメニューを確認します。4桁表記のメニューが並ぶので高い店のように錯覚するかもしれませんが、相手はウナギです。スーパーで格安販売している物でも最低1,000円以上するものなので、金額表示に惑わされないようにしましょう。

うな重とひつまぶしがありますね。それぞれ並(半尾)、上(3/4)、特上(一尾)と選べるのも素敵ですが、ここはかば焼きと白焼の両方が楽しめる紅白重が気になりました。

さらにうな八お勧めの単品「いくらととろろの紅白盛り」も気になりました。紅白盛りはうな重にかけて食べる物のようです。

ドリンクのほかにテイクアウトメニューがあります。ちなみにうな八さんは現在お昼だけの営業となっています。

こちらにはひつまぶしの食べ方が書いてあります。ひつまぶしは三重県の津もしくは名古屋発祥と言われているウナギ料理ですが、食べ方も書いてあるので初めて食べる人も安心ですね。

待っている間、カウンターの上を見るとウナギへのこだわりが書いてあります。海外で養殖された二ホンウナギを輸入しているそうですが、国産ウナギよりも検査が厳しいため質の良いものが手に入るとのこと。

扱っているウナギの大きさは一般的なウナギ店の1.5~2倍の大きさなのだそうです。また最先端の加工場で加工されたウナギを仕入れているとのこと。

世界規格のISO9001認証、ISO22000食品安産管理認証に厚生労働省のHACCP(ハサップ)品質管理(外部リンク)と、とにかく品質が認められている物を提供しているわけですね。

さらに、ウナギには必須のタレにもこだわりがあります。高知県で100年醸造している醤油蔵が、室戸の海洋深層水を使って作っているとのこと。大衆店と言いながらもしっかりとこだわっているんですね。

さて、いよいよ到着しました。普段町歩きをしている者にとってはちょっと栄養を取って暑さを乗り切りたいと贅沢に1尾入ったうな重です。

それもかば焼きと白焼きの両方が入った紅白重(税込:3,300円)です。

蓋を開けました。この御膳がさらに豪華にしたのはオプションのいくらととろろの紅白盛り(税込み800円)まで追加したからです。

さて、メインのウナギを拡大しました。上のかば焼きと下の白焼きがご飯を隠すように入っている紅白重は、おめでたい雰囲気ですね。

お吸い物とオプションのいくらトトロです。ここからいよいよ最後の盛り付け。

いくらとろろを上に乗せた状態です。もう贅沢の極みですが、それでも一般的なお店で食べるのと比べると大衆価格です。

実際にいただきました。かば焼きのほうは非常に柔らかく食べやすい鰻で、それにうま味成分が凝縮されたタレ、ご飯のほうもこのタレだけで美味しく食べられそうです。

それに今回はとろろとイクラがついていますので、贅沢に折り重なるように口の中にうま味が続きました。特にイクラの粒々感が最高です。

こちらは薬味と漬物です。かば焼きのほうは高知県で作られた特製タレがかけられているのでそのまま美味しくいただけますが、白焼きのほうは本当に素焼きなのでそのままではどうしても味に物足りなさがあります。

そういう時にワサビ(左)塩(真ん中)と一緒に食べると味が引き締まりました。白焼きはかば焼きと違い、ウナギ本来の味が堪能できます。勿論ウナギに必須の山椒はカウンターに置いてあるのでお好みで入れていただけます。

吸い物の中にウナギの破片がいくつか入っていました。この破片のようなウナギを見つけて食べるとちょっと得した気分になるので不思議です。

さて、もうひとつこちらはひつまぶしです。こちらは並(半尾:税込:1,900円)です。うな重を豪華にしすぎたのでこちらを並にしたわけですが、といってもこれも豪華です。

ひつまぶしの由来のひとつに、型崩れや切れ端の部分の流用などと言うのがありましたが、うな八さんのひつまぶしはそんなことがなく、ウナギ半尾を食べやすく切っており、分割前の状態がわかるように盛り付けられていました。

手順に従い、最初はそのまま、二回目は薬味付き、そして3回目は茶漬けにしていただきました。ウナギへのこだわりにも書いてありましたが、一般的なお店より大きなウナギと言うだけあって、半尾だからと言って少ないわけでもなく、むしろ満腹に。

ウナギ料理のコスパが相当良い店だと思いました。味は全く申し分なく、人気が高いのがうなづけます。実際に帰り際、数日後に再度予約していて、それを確認していたお客さんがいたほどです。

ちなみにデザートもついていました。こちらはわらび餅です。

これは平日だけですが、うな八さんにはコーヒー無料サービスがあります。サービスを受ける条件としてinstagramのフォローかLINEの友達申請をする必要があります。

ということで、フォローしてコーヒーをいただくことにしました。

コーヒーはホットとアイスから選べます。なおセルフサービスとなっています。

食後の一杯です。落ち着きますね。

帰り際にこんなサービスまでありました。ひとりひとつのミニおにぎりがいただけます。奇しくも最後の1個です。残り福とばかりにいただきました。

最初にも書きましたが、人気店とあって、すでに土用の丑は満席でテイクアウトなら可能とのことです。上にも書きましたが最新情報として、一夜限り臨時営業が決まったそうです。7月30日(日)の営業時間は10:00~20:00までとなり、ウナギが売り切れるまで営業します。

しかし、土用の丑の日だけウナギを食べないといけないわけでなく、いつだって食べても良いわけです。おそらく9月の中旬以降までこの暑さが続くと考えられますから、この暑さを乗り切るために、コスパ良好で栄養の高いウナギはいかがでしょう。

大衆鰻屋うな八
住所:大阪府富田林市寿町3-7-15
TEL:0721-69-7997
営業時間11:00〜14:00(L.O.14:00)
アクセス:近鉄富田林駅から徒歩10分
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奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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