台風等の特別警報が出ていた沖縄 その裏側では
【59万に避難勧告・危険な場所に近づかないで ツイッター社が注意呼びかけ】
7月、全国初の”台風”に関する特別警報が出た沖縄では県民の4割にあたる最大59万人に避難勧告が出ました。そんな中被害状況を刻々とツイッター上に載せる人が増え、ツイッター社が”身の安全の確保を”と異例の注意を呼び掛けました。
【台風慣れは沖縄の県民性?】
低緯度を進んでくる台風は、沖縄付近では上空の偏西風の影響を受けにくく、時速10キロ未満のノロノロ台風になる事が多くあります。個々の台風の性質や大気の流れによりますが台風接近時沖縄では空・海の便などを含めだいたい3日程度影響を想定します。
台風の最接近時に”台風の眼”に入ると沖縄では無風・晴天になる時間帯があり、わずかなタイミングで外出をする人もいます。”ちょっとそこまで”の外出時に衝撃画像を激写しSNS上に画像をアップする人が増えているようです。
【あすは休校になるの?】
日本で最も多く台風が襲来する沖縄、県民は幼いころから台風慣れしています。台風の強風域は当たり前。”暴風域に入る?直撃する?職場や学校は休校になるの?”県民の会話はシンプルでストレート。台風8号接近時公立の学校は2日間休校になりました。”今回の台風画像ツイート時の注意”は台風慣れしている県民性への注意・呼びかけかもしれません。
【報道は?】
台風接近時は空港が閉鎖される事を想定しマスコミ各社キー局は台風より先に沖縄入りします。報道局のフロアは日持ちのするパンやカップラーメンなど非常食が並びます。報道は24時間体制で取材・報道をします。朝から夜までローカルニュースや全国放送があり1日に10回近く中継をする事があります。
【出勤はどうするの?】
バスやモノレールが運休すると基本はタクシー出勤になりますが台風時はタクシーの台数が大幅に減少する為、電話が繋がるまでに1時間近くかかる事もあります。信号機が不通になっていたり街路樹が道をふさいでいる事もあります。
【台風の後は?】
台風が去ると塩害を防ぐ為、自動車の洗車台数が急激に増えてきます。コイン洗車機は行列が出来ます。週末ともなると1時間待つことも。
台風シーズンまっただ中の沖縄、統計上8月に最も多く台風が接近します。夏は台風対策と後片付けを繰りかえします。
台風の合間をぬって晴れている時こそ、台風への備えが大切です。
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台風10号の影響で23日午後、台湾で旅客機が墜落するという痛ましい事故が起きました。台風の中心からおよそ500キロ離れていた沖縄でも風が強く吹いていました。事故当時の台湾付近の気象条件は台風の強風域にあって瞬間的に風が強まるなど荒れた天気となっていた恐れがあります。
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