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【宮城県 松島町】野鳥を近距離で観察! 松島海浜公園は人間とカモの憩いの場所

Molly Chibaフリーランスライター(東松島市・宮城郡・塩竈市)

薄氷を張った寒々しい川や池でも、水中には多様な生物が生活していて、それらを狙って野鳥たちは日々探索をしている。冬の時期によく目にするのが、田んぼの中で集団で食事をしている白鳥たち。一見、肥料などが入っている袋じゃないか?と思ってしまうのだが、しっかりと見つめると実は白鳥だった!と、いうのはよくある(皆さんはあるだろうか)。
鳥たちは鋭いくちばしと野生の感覚で、ヒョイっと獲物をいただくわけだ。

しかしながら、鳥だって自分たちの食べ物探しを永遠としている訳ではない。人間と同様に、動き回った分しっかり休憩することは、もちろん必要だ。

▲ いつ訪れても、元気なワンコたち(犬)の痕跡がそこかしこに残っている
▲ いつ訪れても、元気なワンコたち(犬)の痕跡がそこかしこに残っている

宮城県松島町の雄島(おじま)入り口に面している、松島海浜公園(まつしまかいひん こうえん)では、冬の時期に野生の鴨たちの休憩している姿を浜辺で観察することができる。
ただただ、遠目で見ることができるのなら、他の川や沼、池でもできるのだが、ここの海浜公園では砂浜を「よちよちよち・・・」と一生懸命に歩く鴨を、わずか30センチ程の近距離で観察することができるのだ。

▲ 「なに、もう泳ぎに行くの?」そんな会話が交わされているかのような鴨御一行
▲ 「なに、もう泳ぎに行くの?」そんな会話が交わされているかのような鴨御一行

鴨たちが浜辺を訪れる時間帯は、その日の天候や気候によって様々だが、晴れの日には大体日中の時間帯(11:00 - 14:00)に、浜辺または公園敷地内の階段付近(*上記写真の右上のコンクリートの箇所)で休憩をしている。
筆者は、撮影で松島を散策中に幾度もその姿を目撃。少し休憩をしようと浜辺へ行くと、大体トコトコトコ・・・と、鴨御一行が目の前を通過していくのだ。その距離は、人間を警戒していないと感じる近さ。3、40センチほどの距離でも驚かない様子(*状況によってはもちろん異なります)。

▲ 海上をゆらりゆらりと進みながらも、時に羽ばたき翼を見せてくれることも
▲ 海上をゆらりゆらりと進みながらも、時に羽ばたき翼を見せてくれることも

数羽が海に入って少し動いてから、人間と同じように一旦浜辺に戻ってきて日光浴をしてみたり、ゆったりと穏やかな松島湾なので鴨たちにとっても、心地良く感じているのかもしれない(真実は不明)。浜辺をしっかりと踏み締めて歩く姿は、あまり見ることができないので、野鳥観察などお好きな方にはおすすめの場所だ。
※走って鴨を追いかけたり、物を投げたりすると鴨たちが警戒して離れてしまうので、あくまでも近づく際には、ゆっくりと驚かせないようにご注意下さい。

▲ 細く華奢な足跡を残したのは、さあ、何という野鳥だろうか?
▲ 細く華奢な足跡を残したのは、さあ、何という野鳥だろうか?

また、鴨以外にも他の野鳥たちの小さな足跡を砂浜で発見できることもある。ぜひ、散策をする際には彼らの可愛い痕跡も探してみて欲しい。

松島海浜公園は人間たちと同様に、野鳥たちにとっても憩いの場所。
よく晴れた比較的あたたかい日に、カメラ片手に鴨たちに会いに行くのも、
なかなか面白いもんだぞ。

名称:松島海浜公園(まつしまかいひん こうえん)
住所:宮城県宮城郡松島町松島霞ケ浦 国道45号

フリーランスライター(東松島市・宮城郡・塩竈市)

Molly Chiba|日本出身|2022年2月からフリーランスのライターとして独立。日本と英国を拠点に活動中。日本国内の地域ニュースやコラムのほかに、日・英のサッカーに関するコラムを『Football Tribe Japan』に執筆中。2024年8月の「地域クリエイターMVA(Most Valuable Article)」を受賞。珈琲と自然と動物が好きです。

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