小学校の入学までにやっておいて!4月の就学で困らないために子どもにしてあげたいこと4つを保育士が解説
こんにちは!ぽん先生です。
「少しでも楽しく子育てを!」をモットーに、子育てや育児に関する情報の発信を行っている保育士です。
今回は頂いたご質問はこちら。
Q:4月から保育園を卒園して小学生になる息子がいます。今からやっておいた方が良いことや、準備しておいた方が良いことを教えてください。
新年を迎え、早くも約3週間が経ちました。
5歳児クラスのお子さんがいらっしゃる方は、就学に向けてこれからどんどん環境が大きく変わっていく時期ですね。
就学に向けた準備を進めるこの時期は、やはり心配になることがたくさんあると思います。
そんな時期に、子どもたちのために私たち親ができることは何があるのでしょうか?
こちらの質問について解説していきましょう。
これで解決!
子どもたちの就学に向けてやってほしいこと。
それは、1つ目として保育園や学校での悩みを気軽に親へ話せるようにしておくということです。
保育園では子どもたちの様子や友達関係について細かく観察し、保護者の方に伝えることができますが、学校だとそこまでできません。
そのため、問題が小さなうちに親に相談し、一緒に解決できるようにしておくことが学校生活を支える上で非常に重要となるのです。
そもそも、親子に限らず、子どもが悩みを話しやすい人と話しにくい人がいます。
このような違いはどういったところから出てくるのでしょうか。
理由はたくさんあると思いますが、私が現場にいて肌で感じる1番大きな理由としては、話しやすい人は子どもの立場に立って子どもの話を聞くのに対し、話にくい人は自分の立場で子どもの話を聞いているように思います。
例えば、「今日、保育園で一生懸命描いた絵を友達に笑われて悲しかったんだ」と話してきたとしましょう。
その時に、
「そのくらいで気にすることはないよ」
「次はその子が驚くような絵を描いたら良いじゃない」
と答えるのはどうでしょうか。
もちろんこれらが良くない返事だとは言いません。
しかし、子どもの立場に立って話を聞いているかというと、そうではないと思います。
・保育園という自宅よりも長く過ごす生活の場で起きたこと
・その友達との関係性
・子どもの絵に対する想い
・子ども自身の性格
こういったものを本当の意味で理解していたら、全く違った返事になると思いませんか?
また、自分の立場から子どもの話を聞くことで、どうしても子どもが感じている問題を軽視してしまったり、バカにしてしまったりすることに繋がりやすくなってしまいます。
しかし、普通は子どもの話をここまで丁寧に聞き、本当の意味で理解するのは難しいと思います。
2つ目として、それと同じような関わりができるのがオウム返しによる共感です。
「今日、保育園で一生懸命描いた絵を友達に笑われて悲しかったんだ」
「そうかぁ、笑われて悲しかったのか」
一言目がこんな感じで始まれば、その後の会話はずいぶん違っていくと思います。
何も考えずに、むやみに多様するのはおすすめしませんが、まず簡単に始められることではないでしょうか。
いずれにしても、その子の気持ちに共感できるということは、子どもが悩みを気軽に話せるようになる上での最初の大きな一歩となるのです。
ただし注意してほしいことも
ここまで、子どもたちが悩みを気軽に親へ話せるようにすることについて説明してきました。
子どもたちが親に話せるようになることは良いことだと思いますが、注意していただきたいことが2点あります。
ここからは、子どもたちから相談を受けた際の注意について紹介していきたいと思います。
1 話を深刻に捉えない
3つ目として、子どもの話を深刻に捉えない方が良いでしょう。
話を深刻にして聞くことは、子どもの不安を掻き立てることになってしまいます。
すると、子どもが不安を感じれば感じるほど、子どもたちは行動することが難しくなってしまうのです。
大切なのは、第三者として事実に基づいて俯瞰的に状況を捉えること。
例えば、「友達に叩かれた」という話を聞いて、「それは相手が悪い!まずはうちの子に謝ってもらわないと!」などと、相手に何かしてもらおうという考えはおすすめしません。
思い通りにならなかった時に、図らずして怒りに飲み込まれてしまいます。
冷静さを欠くと、必ずと言って良いほど物事は良い方向へ進みません。
「それであなたはどうしたいの?」
「どうすれば解決できるか考えてみようか」
という姿勢で、冷静に子どもの話を聞くと良いでしょう。
2 勝手に行動しない
最後の4つ目として、子どもの話を聞いてから勝手に行動しない方が良いでしょう。
例えば、ある日、子どもから「学校で毎日同じ友達からいじわるをされているんだ」と相談を受けたとします。
その時に、「そんなの信じられない!いますぐ父さんが先生に話してきてやるからな!」と勝手に行動を起こしてしまってはどうでしょうか。
思わぬ方向にことが進んでいくことを考えると、子どもとしてはおそらく良い気分ではないと思います。
「やっぱりお父さんに話すのはやめておこう・・・」と、せっかく築いた関係が崩れてしまうことさえあるかもしれません。
こうやって話していると「そんなことしないよ」という声が聞こえてきそうですが、いざそういった状況に直面すると、思っているよりもずっと簡単にそういった行動に出てしまうものです。
大切なのは、子どもが大人に何を手伝ってほしいのかを聞くこと。
あくまで問題を解決する主体は子どもであり、私たち大人はそれを手伝うにすぎません。
ただし、「僕が我慢すればそれで良いんだ」といった考えはそのまま受け入れることはおすすめしません。
必ずどこかで気持ちが崩壊するからです。
そうなる前に、別の解決方法を提案しながら、子どもが納得した上で気持ちよく過ごせる方法を考えていくと良いでしょう。
親子で気軽に相談できる関係を築いておくことで、気持ちよく学校生活を送れるのではないでしょうか。
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