平昌パラ日本代表選手33人を一次発表! 初の選手出身+女性団長。
1月22日、平昌パラリンピック日本代表選手団の一次発表記者会見(主催・日本パラリンピック委員会)が行われ、選手33名、競技パートナー1名、競技役員46名を発表した。
韓国では初めての「冬のパラリンピック」が3月9日〜18日に10日間の日程で平昌で開催される。2年後にひかえる2020・夏の東京パラリンピックへの注目が高まるなか、冬季競技のアルペンスキー、スノーボード、クロスカントリースキー、バイアスロン、アイスホッケー、車椅子カーリングの6競技が最高峰の戦いを繰り広げようとしている。パラスポーツ最高峰の祭典に日本からは車椅子カーリングをのぞく5競技に選手団が挑む!
大日方邦子日本選手団団長・須藤悟主将・村岡桃佳旗手
女性そして、パラアスリート出身の団長として初となる大日方邦子が日本選手団団長に任命された。リレハンメル・長野・ソルトレーク・トリノ・バンクーバーの5大会に連続出場した。アルペンスキーで、長野(1998)とトリノ(2006)で金メダルを獲得。
「アジアで冬季オリンピックが開催されるのは1998年の長野大会以来20年ぶり。アジアにおける冬季パラリンピックの発展に貢献する重要な大会である。
平昌で日本選手団がしっかりと活躍をし、2020年に参加する選手へしっかりたすきをつなぐことにより、スポーツ全体への関心を高め、活力ある共生社会の醸成に貢献することができる」と大日方氏は話した。
主将は、アイスホッケー(旧アイススレッジホッケー)銀メダリストの須藤悟(北海道ベアーズ)が、旗手には、前回ソチパラリンピック初出場のアルペンスキー村岡桃佳(早稲田大学)が任命された。
目標は7個以上のメダル
前回ソチパラリンピックで日本チームは金3、銀1、銅2で6個の高い成績を残した。平昌はこれを数で上回ることを目標と掲げた。「メダルの色は期待はするが、色の違いの実際は僅差であり、わけて目標とすることが難しい」と、大日方団長は話していた。
ベテランと若手
日本チーム全体として、アイスホッケー17名の平均年齢が41歳ということもあり、スノースポーツ含めてベテランによる安定感のあるうごきが期待できる。一方、各チームの10代・20代の若手が、初めてのパラリンピックへのガムシャラさをパワーとして日本チームを支え、盛り上げてくれると予想される。
記者会見にともなう質疑で、内定していた三澤拓(アルペンスキー)ら一次発表から外れた選手についての質問があった。三澤については、シーズンの公式戦で怪我による今回の一次決定の見送りとなった。平昌までに残された公式戦での完走が出場の条件となっている。
選手の選考基準は、「参加資格」「メダル・入賞の可能性」「医学的観点」の全てが備わること。今後の選手発表は2月26日の結団式・壮行会までに、日本障がい者スポーツ協会のホームページから公表される。
(取材協力・写真:そうとめよしえ)