こんにちは。十三在住のライターです。

ヤン坊・マー坊でおなじみ、トラクターなどの農業機械の製造・販売などを行っているヤンマー。2018年に都市緑化に取り組むＮＰＯ法人「梅田ミツバチプロジェクト」を立ち上げ、茶屋町にある本社ビルの屋上で、はちみつを作っていると話題になりましたよね。

そんなヤンマーのグループ会社・興亜株式会社が展開するレストランが茶屋町にあると知っていましたか？ヤンマー本社のすぐ近く、茶屋町ガーデンビルの4階にある「リストランテ コン フォーコ」です。

2022年9月5日のリニューアル直前に行われた試食会にお邪魔できたので、そのときの様子をレポートします。

場所は茶屋町のZARAを東に。1階にブライダルジュエリーショップ「ガーデン」が入る茶屋町ガーデンビルの4階です。店内も改装され、カウンター8席、テーブル8席、個室1室（6～8席）のゆったりとした空間になりました。

料理は今までのトラットリア形態を刷新し、本格的なリストランテに。今春より就任した料理長・浅井卓司シェフが手がける料理は、イタリアの伝統的な料理にモダンなエッセンスやクリエイティブな技法を織り交ぜ、独創性が光ります。

ソムリエさんも常駐しているので、イタリアンのフルコースとワインのペアリングが楽しめるのも魅力です。

1品目に出てきたのは「やまどり茸のズペッタ」。やまどり茸はポルチーニ茸のことだそうで、濃厚なスープに、ポルチーニ茸そのものも入っていました。トッピングは、なんと！とろろ昆布。スープにじゅわりとなじんでいく、とろろ昆布、おいしかったです。

合わせていただいたのは、シャルドネ100％のスパークリング。昆布の旨みに合う香りのものをソムリエさんが選んでくれました。

2品目は蝦夷鮑と旬野菜の一品。あわびの貝殻がドドンと乗った、インパクトある一皿です。

貝殻をはずすと、大きな鮑が！旬の野菜は栗と銀杏でした。海の幸と山の幸の旨みがたっぷり。なんといっても鮑、栗、銀杏のゴロッと感が贅沢です。写真では見えにくいですが、お皿の縁にはわかめのパウダーが。塩気の聞いたわかめパウダーをスープに溶かすと、さらに海の味が楽しめます。

ワインは桃のニュアンスがある白。秋らしい一皿に、残暑に恋しくなる桃を組み合わせたそうです。

お次は、ビーツとフォアグラの情熱リゾット。ヤンマーカラーの真っ赤なリゾットです。テーブルに運ばれてから、アンチョビソースをかけてくれました。イタリアでは今の季節は、お米の収穫祭をしているため、秋のコースではパスタでなくリゾットにしたとのこと。

贅沢な大きさのフォアグラとビーツの葉がトッピングされたリゾットは、見た目のインパクトとは裏腹に繊細な味わい。ビーツは色付けの役割が大きいイメージでビーツ自体を味わったことはなかったので、上手に煮るとこんなにおいしいのかと驚きました。

合わせてもらったのは、ヤンマーと沢の鶴がコラボした日本酒「nada88」。一般発売は今年の10月から、リリース前の貴重なお酒をいただきました。山田錦100％、やわらかい甘みでフルーティーな、とても飲みやすい日本酒です。

メインディッシュは仔豚の丸焼き！ものすごいインパクト！！

シェフが食べやすく切ってくれるのでご安心を。付け合わせはレモン、天日塩、そして梅干しとオリーブとカシューナッツを合わせたディップ。ゴロゴロ食感で酸味の強く、野性味あふれる豚肉をほどよく中和してくれます。

いっしょに出していただいたのはカラブリア州の赤ワイン。豚に負けないパンチが効いていますが、余韻はエレガントでお上品な感じです。ヤンマーが手がける石垣島産有機パイン100％のパインジュースもいただきました。生絞り感がすごく、とろりとした舌触り。パイナップルをそのままかぶりついている感覚になるフレッシュ感でした。

甘党のお楽しみ！デザートは紫芋とほうじ茶のモンブランでした。ほうじ茶ソースは香りが高く、トッピングのケシの実のプチプチ感もいい♪ 写真を撮り忘れてしまいましたが、食後酒はデザートに合わせてクリームブリュレのような香りの日本酒でした。

和の要素を意外な形で取り入れたイタリアンは驚きの連続。皿数も絞られているので、何を食べたかとても印象に残るコースでした。

昨日オープンしたばかり。梅田でイタリアンを探している方はぜひ。