最近になって、あっさりとした味わいの塩ラーメンの美味しさに目覚めてしまいました。

旭川市内のラーメンは、かなり食べ歩いている方だと思いますが、意外と食べていないのが塩ラーメン。

何度も利用しているお気に入りのラーメン店でも、しょうゆラーメンやみそラーメンは食べたことがあるけど、塩ラーメンは注文したことがないというお店もあります。

「そう言えばあのお店の塩ラーメンって食べたことあったっけ？」と、ふと思い出したのが国道39号線に面した大雪通4丁目にある『らーめんや京楽』です。

建物は新しいですが、昭和27年創業の老舗ラーメン店。

あまりメディアで取り上げられることはありませんが、近くにある日本製紙旭川工場で働く方々やご近所の方など、ご常連さんへの出前で超忙しいお店です。

価格は超リーズナブルで、正油ラーメンや塩ラーメンは670円。

今時、1,000円を超えるお店も多い中、これで採算が合うのでしょうか？客の立場なのに心配になってしまいます。

『らーめんや京楽』は、年配のご夫婦と息子さんの三人で切り盛りしているお店。三人ともとても丁寧で気持ちの良い接客です。

どのくらい丁寧かというと、出前から帰ってきた息子さんが、わざわざ客席に頭を下げて「いらっしゃいませ」というほど。こんなお店は他に見たことがありません。

さて、話を本題の「塩ラーメン」に戻します。

出てきた「塩ラーメン」は、チャーシュー、メンマ、長ネギがバランスよく配置された美しい盛り付け。もう絵面で勝ち！

丼がのせられているお盆も、お店の歴史を感じさせていいじゃありませんか。

透明感のある黄金色のスープは、あっさりしていますが口の中に深い旨みが広がります。

麺は旭川ラーメンの特徴である低加水麺。麺の水分量が少ないため、よくスープを吸収してあっさりとした塩ラーメンとの相性は抜群です。

『らーめんや京楽』は、正油も味噌も美味しかったけど、やっぱり塩ラーメンも美味しかった。

そういえば、先日スマホで「絶メシロード」の再配信を見ていたら、喫茶店の店主が「お店なんだから美味しくて当たり前。その当たり前を続けているだけなんだよ」って言うシーンがありました。

でも、当たり前のことを、何十年も続けることが大変なんだよね。