【2025万博メニュー】大阪産の食材をふんだんに使ったオフィシャル認定のコースが登場!
大阪府大阪市中央区、天満橋駅から徒歩1分の地にある、なにわイタリアン「Nishideria(ニシデリア)」。2024年、食農SDGsの観点より、地元大阪産の食材を活かした「なにわイタリアン」をコンセプトにリオープンしました。
2024年5月に知人のオススメで訪問したところ、大阪の食材を取り入れた本格的なイタリアンに裏打ちされたおいしさと斬新な見せ方で楽しませていただき大満足。再訪したいお店となりました。
初回訪問時の記事はこちら。
2025年4月に大阪・関西万博が開催されるにあたり、さらに大阪の食材を投入したオフィシャル公認の「2025万博メニュー なにわイタリアンコース」が登場したと知り、2024年〆のスペシャルディナーとしていただいてきました。特別なコースなのでぜひご覧ください!
2025万博メニュー なにわイタリアンディナーコース
コースに使われる食材はこちら。田辺大根、シルクスイート(さつまいも)、トレヴィス、ケール、ゆずなど全部大阪産です。すごい、イチゴまで!どんなお料理がいただけるのかワクワクしますね~。
メニューには大阪産の食材が赤字で印字されています。「大阪産(もん)」と「大阪・関西万博」のロゴマークが添えられているオフィシャル承認のコース料理なのです。
ネタバレされたくない方はさらっと目を通して記事の最後のデータをご覧ください。
乾杯はイタリアの泡で
コースはノンアルコール(4種)、ワイン(5種または8種)のペアリングで楽しめます。13品のコースにつき8種のワインペアリングで楽しみました。
まずは乾杯の泡。キメが細かい泡がグラスに昇ります。すうっときれいな、端正な味わいにてのどを潤しました。
天王寺蕪(かぶ)柚子(ゆず)
蕪も柚子も大阪産。蕪の皮に近い部分も使ってあり、蕪のとろみで上品に仕上げてありました。ほっこりする一品からスタートです。
大阪・能勢の酒造の仕込み水
能勢の酒仕込み水「能勢山水」はすべてのコースにセットされています。猪名川の上流水だそうで軽いくまろやか。冷えていておいしい。
大阪 カーボロネロ 白子
白子のフリットが登場。さっくりとろりがたまらない。下のソースはカーボロネロ(黒キャベツ)とイタリアンチーズを合わせたクリーミーなポテトクリーム。チャバッタ(パン)のスライスとカーボロネロの素揚げの食感も絶妙。
[青の洞窟]~海のジェラティーナ~ 泉南 下荘(しもしょう)漁港直送 鮮魚 東住吉 ケール
わぁ、何と美しい!
蝶豆(バタフライ・ピー)の天然色素を使ったブルーのゼリーに、大阪南部の泉南下荘漁港より直送の天然真鯛、ホタテ、サザエを合わせ、泡の下にはケールのソース。
スガハラガラスのきらめくブルーの器に磯の風味が、まさに南イタリア・カプリ島の絶景”青の洞窟”を思い起こさせます。
トスカーナの白
ペアリングは飲みやすい白の辛口。イタリアワインに精通しているベテランソムリエさんがレストランの格を爆上げしています。
富田林 海老芋
大阪産の海老芋を3種の料理に仕立てたプレートです。白いふたつきの器には海老芋で濃度をつけたスープ。おそらくベースはビーフ。そして左奥はレモンゼストと粉チーズをまとったねっとりとしたクロケッタ(コロッケ)。手前はグリル。海老芋に下味もついていました。こんなふうに手間暇がかかっているとうれしい。
香りのよい白の辛口
ワインとほぼ同じ色のステムとプレートなのがまずおしゃれ。スガハラガラスだそうです。香りが好き。
フォカッチャ
焼く前の状態も見せてもらい、保温の石を忍ばせたキャンバス地の袋に入って焼き立てが登場。表面は香ばしく中はふんわりでおいしい!
富田林 寺西養鶏所 さしみ卵 南洲(なんしゅう)黒豚
秋冬を閉じ込めた2段仕掛けのプレートがすでに美しい。ほうれん草と富田林の寺西養鶏所でとれた「さしみ卵」、北イタリアのチーズ「フォンティーナ」を包み込んだ大きなラビオリ「ラビオローネ」です。プロシュートコット(ロースハム)添え。ハムと卵とチーズって最強のコンビ。
ピノ・グリと!
スイスとの国境近く、北イタリア・ヴァレダオスタのピノ・グリはその酸味がチーズに合うそう。
[スペシャリテ]ゼッポレ アッラ オオサカーノ
プレートはイタリアの焼物でタコの絵柄がユニーク!海藻入りのピザ生地を揚げた「ゼッポレ」。ひとつはそのまま。もう一つには下荘漁港で水揚げされた「泉だこ」をのせ、赤ワインのソースとオランデーズソースを、とんかつソースとマヨネーズに見立てて、生姜のクレマの風味にて、たこ焼きを演出している傑作です。
タコには、たこシャン
大阪が誇るワイナリー「カタシモワイナリー」のスパークリングワイン「たこシャン」をペアリング。
大阪湾 鰆(さわら)田辺大根
大阪湾で獲れた鰆は新鮮ゆえ表面のみ火入れ。皮目のパリッとした食感としっとりとした身が味わえます。大阪市東住吉区、田辺大根のスライスとおろしと含め煮を添え、紅芯大根も。左にはワサビに見えた大根の葉のソース。
全体として”お刺身”のように演出してあります。ここまで手間をかけて楽しませてくれるとは感激です!
足の長いグラスで日本酒
宮城の「伯楽星」がきました!魚に日本酒、間違いない。調べたところミラノの大会でパスタとのペアリングにて2度受賞していました。日本酒って懐が深いですね。
お口直し 東住吉 ルッコラ
このようなステキなグリーンのアレンジで登場。ルッコラのグラニテでお口直しです。
そこからゴールドのリーフをかたどったアーティスティックな器に移されました。はめておられる白の布手袋がいいのです。黒やブルーのゴム製ではなくて。
石川 能登牛 イチボ 夢シルク 大阪市 トレヴィス
大阪産の牛肉ではなく、震災復興応援のために採用した能登牛を継続して使っておられることに心打たれました。炭火でじっくり焼いたイチボはたまらなくおいしい。
付け合わせはシルクスイートのニョッキのフライにゴルゴンゾーラの甘辛ソース、大阪産トレヴィスのアグロドルチェ(甘酢)。完璧。
トレヴィスと同じくヴェネト州の赤
好みの赤。ゴルゴンゾーラのニョッキに特に合います。
泉南 甲烏賊(こういか) タリオリーニ
締めのパスタは少な目・普通・多めの3つの量から選べます。ここまでのコースなのでおなかがいっぱいで少な目でお願いしましたが食べてみて後悔。大盛りで食べたいくらいおいしかった!
手打ちの細麺にイカとうまみたっぷりのオリーブオイルベースのソース。トマトとオリーブペーストのソースは味変に使えます。
フルーティーな白
サルディーニャの土着ぶどうヌラグス100%とのこと。イタリアワインのぶどう品種を知らなさ過ぎてチンプンカンプンだけどフルーティーでおいしい。
「大阪名物」ジェラート仕立て
「大阪名物」と聞けばアレ。バナナ風味が優しい味わい。
南河内(みなみかわち)苺(いちご)
大阪南部で栽培されたいちごをフレッシュとソースに使い、バニラ風味のアイスケーキサンド、カルダモンシュガー、バジリコで風味付けを下冷たいデザート。チュイルを掲げてステキ。女性パティシエが担当。パティシエのいるレストランがいい!
ピッコラ パスティチェリア
さらに小菓子が5種。イタリアの地図に合わせて、その土地のお菓子を並べています。
星型で絞ったクッキー「クルミリ」、栗の粉を練り込んだ「カスタニャッチョ」、チェリーソースをサンドした「ビスコッティアッラマレーナ」、カスタードクリームと松の実のタルト「トルタディノンナ」。
食後はコーヒーなどから選べ、ヴェルベーヌのハーブティーをチョイス。ロンネフェルトティーでした。
おわりに
いかがでしたか?長いレポートでしたが、じっくりご覧いただけましたか?
再訪ってハードルが上がりがちですが、初回を上回るすばらしいコースで大満足でした。
ランチは11品で8,000円、ディナーはそれに2品加わり12,000円です。※税込み
大阪に住んでいる人にも、大阪に来たことがない方にも、外国人観光客にもこの「2025万博メニュー」を食べてみてほしい!
Nishideria(ニシデリア)
大阪府大阪市中央区天満橋京町3-8
DDC天満橋ビル2F
06-6809-3900
ランチ 11:30~13:00(土日祝~13:30)
ディナー 17:30~20:00(ラストエントリー)
不定休
※年始は2025年1月2日(木)から営業
公式ページ(外部リンク)
※本記事制作にあたってはガイドラインに基づき公平中立に制作しています。
プロフィールのページからフォローすると、私が日々発信するホテル・グルメ・旅に関する記事をもれなく読んでいただけます。
今日もポチッと感想をいただきありがとうございます↓↓↓