【久留米市】教会の国有形文化登録は県内初! 九州最古の礼拝堂「日本福音ルーテル久留米教会」。
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今回ご紹介するのは、福岡県久留米市日吉町の、マンションが立ち並ぶ谷間にある1901年創立「日本福音ルーテル久留米教会」。
日本福音ルーテル久留米教会は2018年に献堂100年を迎えた「礼拝堂」と「煉瓦塀」が2019年に国の登録有形文化財に登録されました。教会の国有形文化財への登録は県内初となります。
この教会はアメリカ人建築技師でもあるウィリアム・メレル・ヴォーリズが設計し、大正7年(1918年)に完成しました。
100年が経過した礼拝堂と煉瓦塀
建物が立ち並ぶ中にひっそりと佇む煉瓦の建物が、ウィリアム・メレル・ヴォーリズが設計した建物です。
全体的に簡明で装飾も少なく、合理的な平面構成や丁寧な仕上げは、ヴォーリズ初期の設計活動の特徴をよく示された質実剛健な教会堂です。
100年以上建っているなんて凄すぎます。
目が奪われるほどの重厚感です
また日善幼稚園の園内には、日本福音ルーテル久留米教会があります。
その建物を煉瓦塀が取り囲んでいます。
柱間の塀との間には、7連アーチが施されたアメリカ建築の流れをひいたデザインです。
この他にも、数々の教会を設計してきたとされているウイリアム・ メレル・ヴォーリズの設計により現存するもので九州最古の建物と言われています。
荘厳な雰囲気の礼拝堂
礼拝堂内部はシザーズ・トラス構造で、柱のない礼拝空間となっています。
シザーズ・トラス構造とは三角形を組み合わせた構造で、これだけ大きな楕円形に組んでも変形しない設計だそうです。
両面のステンドガラスから鮮やかな光が差し込み荘厳な雰囲気に。
奥には教会を模して作られた祭壇。さまざまな祈りが捧げられます。
礼拝は毎週日曜日の午前10:30~12:00、夕礼拝は毎月第一日曜日の19:00~20:00に行われて一般参加も自由です。
この礼拝堂がその目的のまま用いられていることも、登録有形文化財に登録に繋がった評価のひとつとなったようです。
また、太平洋戦争末期、1945年8月11日の久留米空襲では、礼拝堂に迫る戦火を信徒たちが必死の消火活動で食い止めた逸話が残っているようです。
これからも貴重な史跡として残り、礼拝堂の価値を再認識しつつ、久留米市の宝として大切に受け継いで行って欲しいですね!
ルーテル教会とは
【教会情報】
日本福音ルーテル久留米教会
住所:福岡県久留米市日吉町16−3
主日礼拝:毎週日曜日
午前10:30~12:00
夕礼拝:毎月第一日曜日
19:00~20:00
駐車場:近隣の有料パーキングをご利用下さい。