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仕事始めは冷たい雨と寒暖差に注意 #専門家のまとめ

片山由紀子気象予報士/ウェザーマップ所属
【全球アンサンブル予報】東京付近の気温予想、ウェザーマップ作画、筆者加工

 5日(日)朝は東京都心で-0.2度まで下がり、この冬初めての冬日になりました。6日(月)の仕事始めは南岸低気圧の影響で、冷たい雨となるでしょう。

 その後はこの冬一番の強い寒気が流れ込む見込みです。暖かい空気と冷たい空気が入り混じり、気温の変動が大きくなりそうです。

ココがポイント

今日5日の朝は、東京都心では最低気温が0度を下回り、今季初の冬日になりました。昨シーズンより20日早い観測です。
出典:tenki.jp 2025/1/5(日)

仕事始めの方が多くなる6日(月)は、低気圧が通過するため広い範囲で天気が崩れそうです。
出典:ウェザーマップ 2025/1/5(日)

北日本を中心に寒気の影響を受けにくい時期があるため、向こう1か月の気温は北・東日本で平年並みか高い見込み。
出典:ウェザーマップ 2025/1/2(木)

エキスパートの補足・見解

 1月5日(日)は小寒、1月20日(月)は大寒です。寒の内はこの頃を言い、一年で最も寒い時期にあたります。一か月あまり続いている寒気の南下ですが、少しずつ変化が出てきたようです。

 というのも、6日(月)は低気圧が太平洋側を進む予想だからです。これまで一か月以上、太平洋側は雨らしい雨が降っておらず、異常な乾燥状態が続いています。低気圧は温度差がある場所で発生し、湿った空気を運んできます。少しずつ雨が降るようになると天気に変化が生まれ、寒暖差が大きくなるでしょう。

 空気に潤いを与える雨といっても、この時期の雨は非常に冷たいです。身体を冷やさないように、仕事始めはしっかりと防寒、暖かい服装でお出かけください。

気象予報士/ウェザーマップ所属

民放キー局で、異常気象の解説から天気予報の原稿まで幅広く天気情報を担当する。一日一日、天気の出来事を書き留めた天気ノートは128冊になる。365日の天気の足あとから見えるもの、日常の天気から世界の気象情報まで、天気を知って、活用する楽しみを伝えたい。著作に『わたしたちも受験生だった 気象予報士この仕事で生きていく』(遊タイム出版/共著)など。

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