JAL、大規模システム刷新で15日夜から16日朝にかけて予約サービスが停止。利用者が注意する点は?
JAL(日本航空)は、11月16日(木)より国内線・国際線の旅客サービスシステムを自社システムから多くの航空会社で採用されているアマデウス社の「Altea(アルテア)システム」に一元化する。新システムへの移行に伴い、11月15日(水)の19時~16日(木)の朝8時までの予定で予約・発券などのサービスを一時停止する。
特に国内線・国際線共に15日の夜便や16日の便の予約・購入・変更などを行う場合には注意が必要となるほか、15日の夜便および16日の便を利用予定の方は通常よりも早めに空港に到着するようにJALでは呼びかけている。運航便における影響はないとしている。
15日19時~16日8時まで予約・変更など全ての予約機能が停止
15日19時~16日8時までの時間帯においては、現行のシステムが止まることで、ホームページだけでなく、電話予約センターや空港カウンターも含めて予約に関わる全ての機能が停止される。なお、空港では当日搭乗分の予約・発券のみ可能であるが、システムの移行前の15日19時より前に購入しておくことを強くおすすめする。ただ、システムが停止する直前はアクセスが増える可能性があることから、それより前に手続きを済ませておいた方が得策だろう。
国際線はWebチェックインが一時的に利用できない
今回、国内線・国際線の予約・発券システムの新システムへの移行と共に、国際線では搭乗手続きシステムの移行も同時並行で行われる。その為、インターネット上で事前にチェックインを済ませて搭乗券もプリントアウトできるWebチェックインは既に一時停止されており、16日午前から順次利用が再開される。だが、海外発のWebチェックインについては12月上旬まで利用できない空港もある。
また、国際線の自動チェックイン機についても、羽田空港では16日~19日まで、成田空港では16日~26日まで入れ替えの為、一部の自動チェックイン機が利用できない。通常よりチェックインに時間を要する可能性もあるので当該期間中は早めに空港に行く方がいいだろう。12月13日までに国際線搭乗手続きシステムの移行が完了した後、国内線でも2019年3月までに順次新しい搭乗手続きシステムに移行される予定となっている。
約50年ぶりのシステム刷新
今回の大規模なシステム刷新は約50年ぶりとのことで、JALの植木義晴社長は10月30日の決算会見の中で「(新しいシステムは)凄く大きなシステムで、(移行の)リスクはゼロではなく、なんらかの可能性がないわけではないが、(移行期間中は)万全の体制を敷いている。システム刷新の不安よりも、システムが新しくなった後の期待、ワクワク感が大きい。ようやく40年・50年前のシステムから脱却して最新のシステムの中で経営が行われることになり、これをいかに活用して行くのかに努めていきたい」と新しいシステムに期待を寄せている。
国内線を中心に一部の運賃ルールや有効期限などが変わる
新システムが導入されることで、JAL国内線の予約変更可能な航空券やJALマイレージクラブの国内線特典航空券の有効期間が1年間に延長されるほか、国内線の満席便におけるキャンセル待ちの預かりも従来の搭乗日2日前から便出発24時間前までの受付となる。
反面、「特便割引」や「先得」などの一部割引運賃におけるキャンセル待ちができなくなるほか、国内線特典航空券では、これまで搭乗日当日に予約便よりも前の便に空席がある時には、空港でのチェックイン時に便を前倒しして乗ることができたが今回のルール変更で予約便にしか搭乗できなくなるなど、厳しくなるルールもある。
特に15日夜~16日にかけてJAL便を利用する際には早めに空港に到着した方がよさそうだ。