雨域拡大の週末、台風21号は発達しながら週明けに北上へ…本州付近での影響は?:気象予報士解説
27日は日本付近を気圧の谷が通過する影響で、時間とともに雨の範囲が広がりそうです。
そして日本の南を発達しながら西進している台風21号は、週明けには向きを変えて北上を始める見通し。影響が出始める時期も含め、気象予報士が解説します。
27日は夜になると関東や北海道も雨に
27日は高気圧が東へ離れていき、日本付近を気圧の谷が通過して時間とともに雨の範囲が増えていきそうです。
朝の段階では沿岸部でところどころ雨、午後になると朝は晴れる北日本でも雲が広がり、夜になると東海や関東でも雨が降るとともに西日本では強まるところもあるでしょう。
低気圧が近づく北海道も北部を中心に雨が降りそうです。
台風21号は週明けに北上へ
台風21号は28日(月)以降、暴風域を伴って北よりに進路を変え、週後半にかけて非常に強い勢力で沖縄県の先島諸島に近づく見通しです。
その後は本州付近にも近づく可能性がありますが、本州付近での影響はその前に始まるおそれもあります。
週明けは28日(月)頃や30日(水)頃を中心に、本州付近にたびたび前線の雨雲がかかる予想で、この前線付近に台風21号周辺から暖湿気が流れ込んだ場合、雨の降り方や量に影響を与えそうです。
台風は1,000kmほど離れた場所へも暖かく湿った空気を送り込むことがあるため、このさきの天気については台風の中心位置よりも気象庁が出す防災情報をもとに仕事やおでかけの予定を調整するようにしましょう。
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