五十嵐亮太の救援822登板は歴代2位、先発登板なしでは最多
五十嵐亮太(東京ヤクルトスワローズ)が、今シーズン限りで引退する。各スポーツ紙が、一斉に報じている。
五十嵐の通算822登板は、歴代7位に位置する。岩瀬仁紀(1002登板)、米田哲也(949登板)、金田正一(944登板)、梶本隆夫(867登板)、小山正明(856登板)、江夏豊(829登板)に次ぐ。
先発登板が一度もない投手では、五十嵐が最多だ。岩瀬は一軍2年目の2000年10月8日に、最初で最後となる先発マウンドに上がった。通算登板のランキングで岩瀬と五十嵐の間にいる5人のうち、2~5位の4人は480登板以上。6位の江夏も299試合に先発している。五十嵐のすぐ下、777登板で8位の藤川球児(阪神タイガース)――五十嵐よりも一足早く、今シーズン限りの引退を決めた――も、先発登板は19試合を数える。
救援登板のトップ3は、1位が1001登板の岩瀬、2位が822登板の五十嵐、3位が758登板の藤川。現役投手で五十嵐と藤川に次ぎ、来シーズンは現役1位となるのは、726登板の宮西尚生(北海道日本ハムファイターズ)だ。五十嵐と同じく、宮西も先発投手として投げたことはない。先発登板なしで600登板以上は、五十嵐と宮西の他には、600登板の藤田宗一しかいない。
また、五十嵐は2010~12年に、メジャーリーグで計83試合に登板した。日米合算の通算登板は、905試合に達する。メジャーリーグでも、先発登板は皆無だった。
ちなみに、メジャーリーグで先発登板することなく900登板以上は5人。ジョン・フランコ(1119登板)、ケント・テカルブ(1050登板)、トレバー・ホフマン(1035登板)、フェルナンド・ロドニー(951登板)、フランシスコ・ロドリゲス(948登板)がそうだ。
なお、五十嵐と藤川の一軍初登板は、どちらも20世紀だった。それについては、4月にこちらで書いた。