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【富田林市】恒例の戦争展は夏休み子ども無料イベントもたくさん!今年はレインボーホールで今日まで実施

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

富田林に限らず、原爆投下から終戦記念日を前にすると、どうしても戦争のことを考える時期でもあります。それに合わせて、富田林市では、今年39回目を迎える「平和を考える戦争展」が、本日13日まで開催されています。

昨年の様子:すばるホール
昨年の様子:すばるホール

昨年はすばるホールで行われていましたが、市庁舎建て替えの関係で、市の部署の一部がしばらくの間移転するためもあってか、今年はレインボーホール(富田林市市民会館)で行われています。

戦争の悲惨なことを知ってほしいのは、大人以上に子どもかもしれません。とはいえ、戦後78年が経過しているので、子どもから見ると第3世代。場合によっては4世代前の人が戦争経験者となるほど、過去のものになっております。

そのため、戦争展を通じて子どもにそのこと伝える必要があると思う親御さんも多いのではないでしょうか?しかし、悲惨なこと、小難しいだけでは子どもたちは理解できないし、最悪の場合飽きてしまうリスクがあります。

しかし、昨日と今日の2日間は、そんな子どもたちも展覧会に参加しやすいように、子ども向けイベントも合間に行っています。

ではどんな内容でしょうか?昨日12日に、戦争展で行われる子どもイベントの様子を見に行ってきましたので、今日訪問予定の方々の参考になればと思います。

ということで、昨日、レインボーホールに向かいました。

場所は1階の中ホールで、大会議場では、同時に開催している夏休み子どもイベントが行われています。

最初に大会議室に入りました。

ちょうどスバルファイブが、アトラクションを行っていました。

スバルピンクと、犬のキャラクターが活躍しています。

その後はマジックショーが行われました。

途中から別の人に変わりました。

マジックではありませんが、ぬいぐるみを生きている様に動かしているシーンが好きでした。

さて本日は、人形劇団Zooっと(外部リンク)の人形劇です。1994年に富田林市立中央公民館の手作り人形劇の公民館講座をきっかけとして翌年結成された人形劇団で、当初は動物が多く登場する物語が多いことがきっかけで、劇団名がつけられたそうです。

本日の演目は「おむすびころりん」「おしょうさんとこぼうず」です。

さあ、いよいよお待ちかねの映画、「SING」が始まりました。

アメリカのアニメ映画ですが、登場人物がすべていろんな動物。これは暗に人種や体形などのルッキズムで差別できないことを表現していて、そこに夢を持ち実現させていくことなどのすばらしさを、音楽を通して子供たちに伝えています。

映画の感想はここではあえて触れませんが、本日は同じ主人公たちが登場する、「SINGネクストステージ」が上映されます。もちろん「SING」の続編ですが、見ていなくても「SINGネクストステージ」だけで十分楽しめます。

吹き替えは、MISIAや長澤まさみさんなど有名な方ばかり。無料上映なのもうれしいですね。

受付は午後からの平和記念講演会のもの
受付は午後からの平和記念講演会のもの

映画鑑賞のあと、平和を考える戦争展を見てきました。

子どもイベントがあった日に来たためか、会場には去年と比べて多くの子供の姿が見られました。

大会議室からは横の通路で行けます。

これは中ホールの正面入口です。

入口すぐの様子です。

まず、正面のところで、平和を考える戦争展の意義を紹介しています。

ざっくり書けば、日本は戦後78年間、戦争のない平和な生活を送っていますが、昨年ロシアがウクライナに侵攻し、収束の見込みのないまま悲惨な出来事が続いています。

核を使うという可能性が取り沙汰されていますが、唯一の被爆国としてはそれを使わせない恐ろしさを訴える必要があります。

富田林市は1984年に非核平和都市を宣言して以来毎年「平和を考える戦争展」を実施し、市民代表を広島平和記念式念い派遣し、また世界各国の都市と連帯して「世界首長会議」に加盟するなど被爆国の自治体として平和の大切さ戦争の悲惨さを強く訴えました。

特に今年は「中国残留邦人」の方々の歩みや苦労をパネルと映像で展示しました。

右にあるモニュメントは、以前取り上げたことのある、平和の番人です。

こちらは大阪大空襲の記録と写真。

また富田林周辺で、その時期に何が起こったか、克明な記録も紹介しています。

富田林に学童疎開をした子どもたちのパネル写真。

こちらは、戦時中の遺留品の数々です。

昨年も見たと思いますが、1年経つと忘れていることもあるので、こういうことが毎年戦争展を行う意義なんだと改めて感じました。

こちらは今年のテーマである中国残留邦人について

日本人として生まれ中国人として育てられた残留邦人の現状と課題についてわかりやすく説明してありました。

こちらは長崎原爆で倒壊した長崎の様子です。今年も原爆についての資料が多数展示していました。

これは富田林が市として取り組んでいる被爆体験絵本(時をつなぐ平和絵本)についての紹介です。

こちらは市内の小学生が描いた、戦争や平和をテーマにした絵です。

いつも思いますが、先生の指導の影響で、学校毎に絵のタッチが違うのが面白いですね。

透明の地球儀の中に折られた鶴が入っています。隣では子どもたちが鶴を折っていましたが、折り方の説明書がそばに置いてありました。これは親切ですね。

こちらは、ビーズをつくるワークショップです。予約なども不要で、20分くらいでできるそうです。

こちらはメッセージが自由に書き入れられるメッセージボードです。まだ少ないようなのでどんどん書いていきましょう。

最後にアンケートに記入します。

本日の子どもイベントを改めて紹介します。

  • 10:15~11:00 人形劇「おむすびころりん」「おしょうさんとこぼうず」人形劇団Zooっと
  • 11:15~13:05 映画「SING ネクストステージ」

映画は昨日の続編なので、二日連続鑑賞しても良いですね。

また本日14:00からはフリージャーナリストの西谷文和さんによる講演会「現代の紛争と、解決に導くために私たちができること」が行われます。

戦争そのものは世界各地で現在進行形で続いています。悲惨な戦争がない世界を作るためにも、定期的にこういった展覧会を見ることの大切さを、改めて感じました。

レインボーホール(富田林市民会館)
住所:大阪府富田林市粟ヶ池町2969番地5
時間:9:00~17:00(中ホール:平和を考える戦争展)
   10:15~16:00(大会議場:子どもイベント&平和を考える戦争展)
アクセス:近鉄喜志駅から徒歩7分

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奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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