郵便局と一体化した駅舎に建て替えへ 東北本線 蒲須坂駅(栃木県さくら市)
日本郵便関東支社とJR東日本大宮支社は10日、栃木県さくら市にある蒲須坂駅で令和7(2025)年春頃より郵便局と駅窓口業務の一体運営を開始すると発表した。老朽化した駅舎の建て替えに合わせたもので、JRの駅では内房線江見駅、安房勝山駅に続く三例目となる。
蒲須坂駅は大正9(1920)年11月2日に蒲須坂信号所として開業、大正12(1923)年2月11日に駅に昇格した。平成17(2005)年3月28日の合併でさくら市となった旧:塩谷郡氏家町の蒲須坂地区に位置する。
現在の駅舎は昭和45(1970)年3月に建てられたもので、今年で築53年。木造駅舎ほど古くはないものの、そろそろ老朽化で建て替えが検討されるような築年だ。このような鉄筋コンクリートの駅舎は全国で見られるが、近年は少しずつ数を減らしつつある。
蒲須坂駅は平成31(2019)年4月1日に無人化。窓口跡は板で塞がれており、朝夕の通勤通学時間帯を除けば人の気配は少ない。
ホームは島式ホーム2面4線だが、使われているのはそのうち2本の線路のみで、使われていないホームには柵が立てられている。ホームの屋根は短い。
ホームと駅舎を結ぶ跨線橋も古いもので、そろそろ老朽化が気になるところだ。駅舎と同時に建て替えということもありえるかもしれない。
郵便局併設の駅となる時期は令和7(2025)年春頃とされているが、詳細はまだ未定だ。千葉県の二つの駅の改築事例から考えると建て替え工事が始まるのは来年内だろう。