子どもを守ろう:こどもの日に考える被災地の心のケア:熊本地震
みんなの力で子どもを守ろう。子どもは、楽しい活動を通して癒される。子どもが話せる雰囲気を作ろう。子どもと一緒に楽しいことを計画しよう。
☆小学生の子どもたちへ
こんにちは。わたしは、うすいといいます(^_^)。
今おとなたちは、みんなのためにがんばっているところです。
みなさんは、こまっていることはありませんか。こまっていることがあったら、おとなの人に話してください。どうしてほしいのかを、おとなに話してください。
みんな子どもをまもるために、いっしょうけんめいがんばってくれます。
じしんのあと、どうですか。もしかしたら、今までとちがって、いやな感じがしたり、変な感じがすることがあるかもしれません。ドキドキしたり、おなかがいたくなったりしているかもしれません。
でも、それはふつうのことです。こんなにたいへんなことがおきたら、おとなだって、だれだってそうなります。
心や体がそうなるのは、これからだんだん元気になるしるしです。みんなといっしょに話したり、あそんだり、勉強したり、お手伝いしたり、楽しいことをいっぱいしていくと、だんだん元気になります。あ、それから、ごはんもしっかり食べてね。
☆中学生のみなさんへ。
こんにちは。あなたのところは、どうですか。不平不満はありませんか。あるなら、大人に話したほうがいいよ。君の希望通りになるとは約束できないけど、言った方がいいです。
大人だって大変で、イライラしたり、落ち込んでいたりする大人もいると思います。でも、あなたの周りに、だれか頼りになる大人はいませんか。信じられる大人はいませんか。わからず屋の大人もいるけど、話を聞いてくれる大人も、きっといます。
今、誰とも話したくなくて、一人でいる人はいませんか。そう思う人がいても当然だけど、でもそれってやっぱり危険です。誰かと一緒にいたほうがいいよ。
落ち込む子もいれば、中には乱暴になっている子もいるかもね。危ない遊びをしたり、暴言はいてる子も、いるかもね。そういうこともあることです。でも、心も体も、ケガをしないように。みんな、君のことを心配しています。
だから、みんなで楽しい中学生活にしていこうよ。何があっても、君の人生は、前途洋々(ぜんとようよう)です。
☆大人の皆様へ
子どもは、大人以上に傷つきやすいものです。子どもを守りましょう。子どもが甘えてきたら、今は甘えることが必要な時期だからです。甘えさせてあげましょう。しっかり甘えられたら、またもとの元気な子どもに戻ります。
夜泣きもおねしょも、怖がりになったり泣き虫になったのも、乱暴になったのも、一時的です。親は大変ですが、頭ごなしに叱りつける必要も責める必要もありません。
大人だって不安だと思います。でも、子どもの前で不安な話はやめましょう。それが子どもを守るということです。
子どもは、以外と元気な部分もあります。こんな時なのに、楽しく遊びに行くゴールデンウイークやこどもの日を期待している子もいるでしょう。子どもには、自粛も謹慎もありません。
子どもを守り元気にするためには、安心安全が必要です。快食快便快眠が必要です。そして「楽しさ」が必要です。いつものような連休はありえないでしょうが、小さな子どもなら、シャボン玉遊び一つで楽しく盛り上がるでしょう。
子どもを守り、子どもと楽しいことをしましょう。楽しいことを計画しましょう。
子どもは遊園地に行きたがるかもしれません。でも、行けなくても大丈夫だと思います。子どもは、何だって遊びにできます。大人にも遊び心があって、大人にも笑顔があれば、子どもは大人といっしょの活動を楽しみます。
なかなか話してくれない思春期の子どもも、大人と一緒に活動しながら、話してくれることもあります。子どもにとって、楽しい遊びや活動こそ、心のケアになるでしょう。
ただし、大人だってもちろん大変です。「私はどうなってもいいから子どもを守ろう」とは思わないでください。子どもは、父さん母さんが大好きです。子どもは、親を愛し親を喜ばせたいと願っています。
小さな子どもを守り育てる人にとって大切な仕事は、自分自身を守ることです。そうして、親も子も一緒に幸せになりましょう。
*こどもの日:こどもの日とは、祝日法によれば「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」日です。