12月上旬は低温傾向なのか?高温傾向なのか?
また季節外れの暖かさ
きのう26日(日)は冷たい雨が降り、日中の気温が10度に届かない真冬並みの寒さだった関東地方ですが、きょう27日(月)は日差しと共に15度前後まで上がっていて、寒さは和らいでいます。
そしてあす28日(火)は寒冷前線に吹き込む南からの暖気の影響で、再び急上昇し、関東各地で20度を超える季節外れの暖かさとなるでしょう。東京都心で予想されている22度は平年より約8度も高く、10月中旬並みの暖かさとなります。
ところが寒冷前線が抜けるとともに今度は冷たい空気に入れ替わるため、あす28日(火)夜には再び北風に変わり、冷えてきそうです。
週末にかけては寒気が優勢に
上空の寒気と暖気の予想をみると、あす28日(火)朝には関東地方に暖気が残り、気温が上昇しますが、あさって29日(水)は全国的に寒気に入れ替わるため、関東地方でも最高気温は15度前後に急降下するでしょう。その後は、しばらく寒気が優勢となり、12月1日(金)頃にかけて、ピークとなる予想です。
次第に暖気が優勢に
ところが12月2日(土)以降はこの寒気が徐々に弱まり、上図のように来週前半にかけては、平年より暖かな空気に広く覆われる予想です。このあたりの寒気と暖気の流れ込むタイミングや強さ、また範囲の予想には、このところ大きなブレが生じているため、気象庁が発表している長期予報にもブレが生じている状況です。
12月上旬は西日本を中心に低温予想だが?
現在発生しているエルニーニョ現象の影響もあり、12月は全国的に暖かな冬の入りになるという予想があったものの、先週の段階では、逆に12月の上旬は強い寒気が西回りで流れ込む予想が目立ったため、気象庁が発表した1か月予報でも、12月2日(土)から12月8日(金)にかけての平均気温は全国的に低温傾向の予想に一転しました。
特に西日本はその傾向が顕著で、九州には早期天候情報で、10年に1度程度の低温になる可能性もあるというような低温予想も発表されました。
ところが上述した通り、12月1日(金)頃にピークを迎える寒気は、その後抜けていき、次第に暖気場に変わるため、先週出された低温予想は再び大きく覆る可能性があります。
再び暖かい予想に逆転か
最新の10日間予報をみても、低温の予想が大きかった西日本ではむしろ平年を上回る暖かさが続くような予想となっています。この冬は全国的に高温傾向で、暖冬予想となっていますが、時折流れ込む予想の強い寒気はエルニーニョ現象の影響を受けない形で日本付近に南下することも多く、2週間先の気温予想がガラリと変わることはよくあるため、注意が必要です。