台風被害フィリピン救援に普天間基地のMV-22オスプレイが出動
11月8日にフィリピンのレイテ島に上陸した超大型台風30号「ハイエン」は未曾有の大災害を引き起こし、各国は国際的な救援部隊を送り込みました。最も先に動いたのはフィリピン政府と災害時の救援協定を結んでいたアメリカで、先ず沖縄県普天間基地から先遣隊のKC-130J輸送機2機をフィリピンに飛ばして、追ってKC-130J輸送機1機とMV-22オスプレイ4機を派遣しました。オスプレイは更に4機追加されて8機投入される予定です。
普天間基地のオスプレイは既にこれまで何度かフィリピンまで自力飛行移動した実績が有り、航続距離の短い旧来型のヘリコプターでは迅速な展開が困難な長距離飛行移動を可能にしています。
(2013年1月25日)MV22オスプレイがフィリピンのパラワン島に展開(JSF) - Y!ニュース
長崎県佐世保市に配備されているアメリカ海軍の揚陸艦はこれから被災地救援に向かいます。船舶は輸送量が非常に大きいので絶対に必要ですが、準備に数日、日本からフィリピンまでの航海で数日掛り、到着は災害発生から一週間後くらいになってしまいます。故に初動の対応は航空機にならざるを得ません。その意味でヘリコプターと同様の垂直離着陸能力を持ちながら長距離飛行移動が可能なオスプレイの有用性が示されたと言えるでしょう。
香港に寄港しているアメリカ海軍の空母ジョージ・ワシントンもこれからフィリピン救援に向かいますが、到着は数日後になります。