Yahoo!ニュース

【大阪・本町】十割そばが500円から食べられると話題!経営はあぶらとり紙で有名な京都の老舗グループ

メエメエヤギライター

この11月10日、大阪は本町のせんば心斎橋筋商店街に『十割蕎麦専門店 10(じゅう)そば 本町店』がオープン。運営はよーじやグループ(京都市中京区)で、京都外に初進出の2号店とあって、注目度も大。京都にある1号店と同じく、十割蕎麦をワンコインから提供していることも加わって、オープンを楽しみにしていた蕎麦好きは多い。試食会に参加し、取材させていただいた。

2号店「十割蕎麦専門店 10そば 本町店」
2号店「十割蕎麦専門店 10そば 本町店」

京都の有名店がなぜ、大阪に進出したのか?

Osaka Metro本町駅そばにある、せんば心斎橋筋商店街内にお目見えしたのが、2号店「十割蕎麦専門店 10そば 本町店」だ。運営はよーじやグループがこの8月に新たに設立した「よーじやフードサービス株式会社」が行うという。よーじやといえば、創業1904(明治37)年のあぶらとり紙を看板商品とする京都の老舗コスメ店だ。近年はよーじやカフェでも知られ、2022年6月からは1号店の「十割蕎麦専門店 10そば」を京都の御幸町に出し、十割蕎麦専門店の経営にも乗り出した。

カウンター席24席で構成
カウンター席24席で構成

 「多くの人が行き交う大阪の心斎橋筋商店街で2号店をオープンする運びとなりました。なぜ、京都の十割蕎麦専門店が大阪にと思われた方も多いと思います。今後『10そば』は全国的に広めていきたいと思っていますので、まずは大阪に進出することを決めました。せんば心斎橋筋商店街はアパレル店や飲食店などが集まる場所ですし、近くにはオフィスビルも立ち並んでいて、本当に多くの方が商店街を行き交います。その立地で日常的に何度も訪れてもらえるようなお店を目指していきたいと考えています」とは、広報担当者の話。

「そば粉を世界に広めたい」と書かれたスタッフのTシャツ。熱い思いが伝わってきた
「そば粉を世界に広めたい」と書かれたスタッフのTシャツ。熱い思いが伝わってきた

  また、スタッフのTシャツの背中には「そば粉を世界に広めたい」というメッセージ。

国産のそば粉を使用。そばを作るための機械を導入し、低価格を実現

 店構えだけでなく、「500円で食べられる十割そば」の看板のコピーも目を引く。

十割そばは500円から味わえる
十割そばは500円から味わえる

 小麦粉を一切使わず、生地をこねることも難しいとされる十割そばにこだわると、コストもアップするはず。そして、同店ではそば粉も国産にこだわっている。なのに、なぜ、ワンコインから食べられるのか?その疑問の答えは店内にあった。

 カウンター席24席の店はセルフオーダー式を採用。そして、目にしたのが製麺機だった。注文を受けてからそば玉が製麺機に投入されると、瞬時に十割そばになる。この製麺機もコストパフォーマンスにつながっているのだ。

製麺機を導入
製麺機を導入

 機械と侮(あなど)るなかれ、打たれたそばは風味豊かで、申し分なく美味な十割そばになっている。「ざるそば」や「かけそば」(各500円税込)がワンコインで食べられると思うだけで感激する。

ざるそばは500円(税込)
ざるそばは500円(税込)

「大盛り」でも料金は変わらず。「そば湯」も飲み放題?

 うれしいのは、そばは大盛りにしても料金は変わらず。だから、大盛りの注文も少なくない。そして、「ざるそば」や「かけそば」など約15種類の通常メニューの他に、さらに十割そばの可能性を広げるため、おつゆにつけない新しいメニュー開発にも日々奮闘しているという同店。

大盛りも同料金で楽しめるのはうれしい
大盛りも同料金で楽しめるのはうれしい

 そんな中、今回、話題を呼びそうなのが、十割そばの新スタイルとして提供している、熱々のつけ汁で食べる「うまみ濃厚!魚介つけ蕎麦」(880円税込)。ラーメンではなく、つけ麺のそばバージョンだ。これが、また、いける。

熱々のつけ汁で食べる「うまみ濃厚!魚介つけ蕎麦」
熱々のつけ汁で食べる「うまみ濃厚!魚介つけ蕎麦」

 がっつり食べたい派には、好きなそばメニューにプラス料金で「えびかきあげ丼」(好きなそばに+350円)や「ミニ鯖ごはん」(好きなそばに+150円)なども用意されている。

新メニュー「ミニ鯖ごはん」
新メニュー「ミニ鯖ごはん」

 ちなみに「ミニ鯖ごはん」は『10 そば』イチオシの新メニューだとか。温かいご飯の上に、生姜やマヨネーズなどで和えた塩鯖のほぐし身と刻み大葉をトッピングしていて、これがまたそばとの相性も抜群で、人気を博しそうだ。

 そばといえば「そば湯」も欠かせない。ここでは無料で、好きなだけそば湯が楽しめるようになっている。

そば湯も味わいたい
そば湯も味わいたい

グルテンフリーにも着目。天ぷらにはそば粉を使用

  少し色黒の季節の天ぷらやかき揚げにも注目してほしい。こちらはなんと、そば粉を使って揚げたもの。「グルテンフリーであっさりと食べられる」と評判で、健康意識が高い人にもおすすめだ。

スタッフのTシャツの表は「天ぷらもそば粉」の文字
スタッフのTシャツの表は「天ぷらもそば粉」の文字

グルテンフリーの天ぷらも人気が高い
グルテンフリーの天ぷらも人気が高い

 人気は「えびかきあげ」(250円税込)。ざるそばなどにのせても美味だし、ご飯と一緒に食べても美味しい。好きな天ぷらをのせて、オリジナルの天丼を楽しむ人も少なくない。

えびかきあげ(写真左、250円)と、野菜かきあげ(写真右170円)
えびかきあげ(写真左、250円)と、野菜かきあげ(写真右170円)

 月曜日〜金曜日の平日限定で、お好きなそばに親子丼や中華丼などが 付く日替わりメニューも用意されている。

そば好きにはぜひ、訪れてみてほしい店だ。

【店舗情報】

店 名 : 「十割蕎麦専門店 10 そば 本町店」
店舗住所 : 大阪市中央区南本町 3 丁目 3-17 丸松ビル 1F(Osaka Metro本町駅9番出口徒歩1分)
電話番号 :06-6258-8580
営業時間 : 月曜日~土曜日  10:00〜22:00(L.O.21:45)
日曜日 10:00〜17:00(L.O.16:45)
定休日 : なし
【公式 HP】https://www.10soba-kyoto.com/

取材協力:「十割蕎麦専門店 10 そば 本町店」

ライター

「食いだおれ」大阪出身で、食べることが大好き。新聞、雑誌記者、テレビ番組のブレーン、放送作家等を経て、雑誌、新聞、テレビ、ラジオなどの制作プロダクション「編集分室」の代表に。著書は「女将の顔」など。記者時代に渡仏30数回を誇る!?いたって「好奇心旺盛」。

メエメエヤギの最近の記事