【豊橋市】「フン活」を盛り上げよう
フン活……。この単語がビビッときたアナタは、ジワリジワリと熱を帯びてきている豊橋のムーブメントに大きな関心を寄せている一人なのでは?
市北部の石巻地区にある古墳をめぐるイベント「石巻古墳ウォーク!」はすでに3回を数え、古墳群を周遊する「フン活」は参加者を増やし活動の知名度を上げている。
少し過去にさかのぼりますが、今年1月21日に開催されたフン活イベント「第3回石巻古墳ウォーク!」に参加した模様をどうぞ。この記事を見て、「古墳は豊橋の誇るべきレガシィ(資産)だ!」と受けとめた方は、来年の1月下旬に開催される(はず?)古墳ウォークにぜひご参加を。
まず受付を済ませ、ウォークラリー開始。
最初は宮西古墳から。古墳の前にたどりつくと、驚きだったのは見学待ちの行列だ。フン活の注目度が高まっていることを実感した。若い参加者も多く、年配の参加者ばかりだろうとの先入観は、フン活の初期段階で払拭された。
順番が来ていよいよ古墳内に歩みを進めると、内部は思いのほか広い。巨石がすき間なく積み上げられ、建設機械などなかった当時、人力で巨大な古墳を築き上げた建造技術に圧倒される。
内部の正面に陣取る一枚岩がひときわ目を引く。ガイドによると、一枚岩の大きさが権力の象徴らしい。その大きさから、石巻地区で最大の「馬越長火塚(まごしながひづか)古墳」に葬られている権力者に仕えた地区ナンバー2の有力者なのではないか、という。
この1枚岩を起点として、古墳内部には巨石が連なるアーチ状の橋を形づくっている。馬越長火塚古墳も同様の構造でつくられており、アーチの起点となっている一枚岩の大きさは目を見張るばかり。「ウォークラリーに参加したからには最大限に注目していってほしい」とのガイドの声を私は心に刻んだ。
次郎柿の畑を貫く道を歩き、馬越長火塚古墳にたどり着く。ウォークラリー最大の山場だ。
古墳の内部に入ると、漏れ出る感想は「やはりデカい」。私が実感した内部の巨石の大きさは、先ほどのガイドが発した想定の5倍増しくらいの巨大さに感じられた。権力の強大さを、巨石の大きさで誇らなければならない以上、だれが見ても納得できる巨大さだ。暴力的に圧倒される。
豊橋でのフン活の最大の見せ場を提供してくれる「ラスボス」として、馬越長火塚古墳の内部に連なる巨石は一見の価値ありだ。
名称:馬越長火塚古墳群、宮西古墳、権現山古墳群
住所:豊橋市石巻本町字下黒田
アクセス: 県道81号線沿い。当日は無料駐車場あり。