【京都市東山区】大河「どうする家康」で話題の徳川家の菩提所 家康・秀忠・家光の三代の肖像画も公開!
京都市と京都市観光協会は、2023年1月から3月にかけて、恒例となった「京の冬の旅」を開催します。普段は見ることができない仏像など貴重な宝物や庭園、襖絵、建築など非公開文化財が公開されるとあって、好評を博し、今年で第57回目を迎え、15の寺院などで実施されます。今回はその内、東山区エリアの知恩院、清水寺の2塔頭をご紹介します。
「音羽山清水寺」の開創は778年。現代から遡ること約1200年前です。大きな慈悲を象徴する観音さまの霊場として、古くから庶民に開かれ幅広い層から親しまれてきました。古い史書や文学のなかには、多くの人々が清水寺参詣を楽しむ様子が描かれています。京都の東、音羽山の中腹に広がる13万平方メートルの境内には、国宝と重要文化財を含む30以上の伽藍や碑が建ち並びます。創建以来、10度を超える大火災にあいそのたびに堂塔を焼失しましたが、篤い信仰によって何度も再建されました。現在の伽藍はそのほとんどが1633年に再建されたものです。1994年にはユネスコ世界文化遺産「古都京都の文化財」のひとつとして登録されました。(清水寺ホームページより)
~「雪月花の三庭苑」の一つ 名勝「月の庭」~
「清水寺 成就院」は、「清水の舞台」で知られる世界文化遺産・清水寺の塔頭寺院です。江戸初期を代表する庭園「月の庭」(名勝)は、古来より月光に照らされた美しさを称えられ「雪月花の三庭苑」の一つに数えられました。高台寺山を借景に、豊臣秀吉寄進の「誰が袖手水鉢」や「烏帽子石」などが見事な庭園美を構成しています。
2023年2月1日(水)~3月19日(日) 2月1日(水)~の公開 ※2月22日(水)・23日(木・祝)は拝観休止
「知恩院」は、法然上人が開いた浄土宗の総本山です。当時は政権を争う内乱が相次ぎ、飢餓や疫病がはびこるとともに地震など天災にも見舞われ、人々は不安と混乱の中にいました。ところが当時の仏教は貴族のための宗教と化し、不安におののく民衆を救う力を失っていました。法然上人は、膨大な一切経の中から阿弥陀仏のご本願を見いだします。それは「南無阿弥陀仏」と声高くただ一心に称えることにより、すべての人々が救われるという専修念仏(せんじゅねんぶつ)の道でした。法然上人はこの専修念仏をかたく信じて比叡山を下り、承安5年(1175)上人43歳の春、吉水の草庵、現在の御影堂の近くに浄土宗が開かれたのです。(知恩院ホームページより抜粋)
~徳川家の菩提所 豪壮華麗な建築~
浄土宗総本山知恩院は、徳川家康が浄土教信者であったことから将軍家の庇護を受け、壮大な伽藍が整えられました。特別公開される大方丈(重文)は「上段の間」や「鶴の間」、「知恩院七不思議」の一つ「抜け雀」の襖絵で有名な「菊の間」など、狩野派が手がけた金碧障壁画で飾られています。水墨障壁画で飾る小方丈(重文)や、山麓の地形を活かした回遊式庭園(名勝)、家康・秀忠・家光の三代の肖像画と徳川将軍の位牌を祀る権現堂も拝観できます。
知恩院 大方丈・小方丈・方丈庭園 2023年1月20日(金)~3月19日(日) 1月20日(金)~の公開 ※2/25(土)~2/27(月)の3日間は12:30~受付開始、3/4(土)は12:00受付終了(12:30閉門) 、3/5 (日)は12:30~受付開始 ※なお2/24~28の期間、大方丈「鶴の間」の襖が一部ご覧いただけない可能性がございます。
2023年京の冬の旅は、他区のエリアでも魅力的な文化財が目白押しです。ぜひこの機会に訪れて見てください! ※新型コロナウイルス感染拡大の状況、社会情勢等により「京の冬の旅」が中止または内容変更となる場合がございます。
清水寺(外部リンク)京都市東山区清水1丁目 京都市観光協会オフィシャルサイト
知恩院(外部リンク)京都市東山区林下町400 075-531-2111(代)