【安全運転を!】注意するべき走行中の危険現象5選を紹介!
夏休みシーズンにて、車を運転する機会が増えている方も多いのではないでしょうか。
気を付けて運転していても、さまざまな条件が重なったときに、車のコントロールができなくなるなどの危険現象に見舞われることがあります。
こちらの記事では、元整備士の私が、特に注意するべき走行中の危険現象を5つピックアップして紹介していきます。
対処法を知っておけば安全運転できるため、レジャーや仕事で運転する機会が多い方は参考にしてください。
運転中に注意するべき危険現象5選
車を運転しているときに、特定の条件下において起こりやすい危険現象があります。
危険現象に見舞われると事故を起こすリスクが高まるため、未然に防ぐ方法を把握することが大切です。
以下で、運転中に注意するべき危険現象5選と対策について解説します。
ハイドロプレーニング現象
ハイドロプレーニング現象とは、濡れた路面を高速で走ったときに起こり得る現象です。
路面とタイヤの間に水膜ができることで、車が「浮いている」状態になります。ハイドロプレーニング現象に見舞われると、ハンドルやブレーキがコントロールできなくなり、非常に危険です。
近年は、局地的な豪雨に見舞われることもあるため、ゲリラ豪雨などに見舞われたときは要注意です。
ハイドロプレーニング現象を防ぐためには、定期的にタイヤの空気圧を点検すること、雨が降っている日はスピードを出し過ぎないことが大切です。
また、摩耗したタイヤや溝の浅いタイヤは、水を効果的に排出する能力が低下しているため、溝が浅いタイヤで走行しないようにしましょう。
ペーパーロック現象
ペーパーロック現象とは、車の液体燃料が周囲の熱によって気化する現象です。
ペーパーロック現象が起こると、燃料の流れがせき止められてしまい、ブレーキが利かなくなってしまいます。
長い下り坂が続く山道などで起こりやすく、長い下り道を運転する際には注意する必要があります。フットブレーキだけでなく、エンジンブレーキやセカンドギアを活用しながら、速度を落とすことが大切です。
また、外気温が高い日やエンジン周りの温度が上がるとペーパーロック現象が起こりやすくなります。
真夏日の運転や長時間の運転をする予定があるときは、意識的に注意しましょう。
フェード現象
フェード現象とは、下り道でフットブレーキを多用しているときに、徐々にブレーキが利かなくなる現象です。
ペーパーロック現象と同じく、長い下り道が続く山道で起こりやすい特徴があります。また、高速走行した後に急ブレーキをかけたときに高熱が発生しやすくなるため、スピードの出し過ぎには注意しましょう。
スピードを出し過ぎないように注意することに加えて、エンジンブレーキやセカンドギアを活用することが効果的な対策です
また、ブレーキフルードの交換やブレーキパッドの摩耗状態を定期的にチェックすることで、未然にフェード現象を防ぐことができます。
スタンディングウェーブ現象
スタンディングウェーブ現象とは、タイヤの空気圧が不足しているときに起こる現象です。
高速で走行しているときにタイヤがウェーブ(波型に変形する)ことから、ハンドルのコントロールが効きづらくなる恐れがあります。
スタンディングウェーブ現象を防ぐためには、タイヤの空気圧を適正に保つことが重要です。長年同じタイヤを使っているときは、新しいタイヤに交換することも検討しましょう。
また、大人数で乗車したときや重い荷物を長時間運ぶと車の空気圧が抜けやすくなるため、こまめに空気圧は確認することをおすすめします。
グレア現象
グレア現象とは、自分が運転している車のライトと対向車のライトが重なったとき、視界が悪くなる現象です。
ライトが重なり、グレア現象が起きている場所に歩行者・自転車がいると、人身事故が起こるリスクが高くなります。
夜間に起こりやすいことから、ライトを点灯して運転する際には、左右に目を配ることが重要です。もしライトが重なって見づらく感じることがあれば、スピードを抑えて走行しましょう。
また、雨天の日は路面の光が乱反射して、よりグレア現象が起こりやすくなります。雨が降った日の暗い時間帯に運転するときは、特に注意しましょう。
スピードを出しすぎないことが肝要
危険現象が起こることを未然に防ぐためには、スピードを出しすぎないことが肝要です。
こちらの記事で紹介した危険現象は、いずれもスピードの出し過ぎが起因しているケースが多いためです。
また、タイヤの空気圧やブレーキの点検など、普段から車のメンテナンスや点検をすることも欠かせません。
せっかくの楽しいドライブも事故などのアクシデントに見舞われると台無しです。定期的な車のメンテナンスを行うこととスピードの出し過ぎに注意しながら、安全に努めましょう。