切れ間ない台風と熱帯低気圧で広範囲の雷雨に…週後半は北上する台風9号の影響にも注意を:気象予報士解説
19日は沖縄付近の熱帯低気圧周辺から暖かく湿った空気が流れ込み、沖縄~西日本で朝から激しい雷雨になるところが多いでしょう。
台風7号が残して行った暖湿気と、新たに熱帯低気圧周辺から流れ込む暖湿気の影響もあり、東海や関東も午後はバケツをひっくり返したような雨や雷に注意。
今年2024年は8月前半に6日間で4個もの台風が発生していたことで、日本列島に切れ間なく暖かく湿った空気が流れ込んでいて、「雷雨」という予報を何度も聞き飽きた人もいるかもしれません。
今週も熱帯低気圧(追記:19日3時に台風9号に変わりました)の動きに注意が必要です。
沖縄~西日本は朝から雨に…関東なども午後はにわか雨
19日は沖縄~近畿の太平洋側を中心に雨が降りやすく、激しい雷雨になるところが多くなりそうです。
午後になると東海や関東、そして東北南部の一部でも大気の状態が不安定になり、急な天気の変化に気をつけてください。特に、関東北部~長野・富山の県境付近で夜にかけて発雷確率が高くなっています。
北海道も昼過ぎ~夜には雨が降るところが多いでしょう。
台風9号が北上し今後の降水量が多くなるおそれ
沖縄付近にある熱帯低気圧(追記:19日3時に台風9号になりました)は、今後東シナ海を北上する見通し。
このあたりの海面水温は余裕で30度を超えるくらい高く、発達したあと気圧の谷と一体化して、温帯低気圧として本州付近に雨を降らせることになりそうです。
(少し専門的な話ですが、気圧の谷の一部になってしまうともう台風から熱帯低気圧に戻ることはなくなり、最後は温帯低気圧になります。)
週間予報を見ると週後半は全校的に曇りや雨が多い予想になっていますが、雨が降る範囲や量はまだ予報に幅があります。
ただ、特に日本海側や北日本の各地では、ほかの地域より大雨になる可能性が高いので、早めに備えておきましょう。
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