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「新たなジャンルになりたい」。「円神」が目指すもの。

中西正男芸能記者
「円神」の(左から)瀧澤翼、A.rik、山田恭

 アーティスト、俳優、声優、ファッションなど様々なジャンルでそれぞれが活動している「PRODUCE 101 JAPAN」元練習生9人のユニット「円神-エンジン-」。12月に東京、大阪にてデビュー公演となる「nonagon(ノナゴン)〜始まりの音〜」を開催します。デビューを前に、リーダーの瀧澤翼さん(17)、ムードメーカーの山田恭さん(20)、メンバー最年長のA.rik(エーリック)さん(27)が今の思いを明かしました。

 瀧澤:幼稚園の頃から「テレビの向こう側の人になりたい」という思いが強くあったんです。皆さん、すごく輝いて見えたといいますか。そして、こちらの心を楽しくさせたり、ドキドキさせたり。いつか、自分もそちら側に行きたいなと。

 最初はダンスの事務所に入っていたんですけど、そこで、ある番組の取材を受けまして。そこで少しですけど、たまたまテレビに映った出た自分を見たんです。

 その瞬間、ビビッときたんですよね(笑)。やっぱり、この世界に入りたいと。ずっとその思いを持って、今までやってきたという流れなんです。

 A.rik:僕は、人前に立つのが好きだったんです。その時だけは違う自分になれる気がして。

 今までその思いでやってきたんですけど「円神」では、27歳で最年長にもなりました。10代のメンバーもいる中で、この年齢から新たなチャレンジをするということで「自分も、やりたかったことに挑戦してみます」というメッセージをくださる方もいらっしゃいまして。

 年齢にとらわれないというか、何歳でも、やりたいことにチャレンジする。僕が10代半ばとかではなく、今の年齢だからこそ、伝えられるものがあるのかもしれませんし、まずは自分が次々に夢をかなえていって、その結果、皆さんが何かしら感じてくださるような存在になれたらうれしいなと思っています。

 山田:いとこのお母さんが「嵐」さんの大ファンで、小学6年の時、その関係で僕もライブを観に行かせてもらったんです。

 そこで、大きな衝撃を受けまして。とにかくカッコいい!輝いてる!そこでひきつけられまして、憧れからダンスを始めたんです。

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 瀧澤:この世界に入った流れも、年齢も、経歴も違いますし、僕ら「円神」は本当に個性豊かなグループだと思っています。

 僕は、最年少ながら、メンバー内投票の結果、リーダーという役割もさせてもらっているので、その個性をまとめる役割も担ってはいるんですけど、これが本当に難しくて。みんなで話し合ってても、これが、意見がなかなかまとまらないんです(笑)。

 でも、そのままでもダメなので、まずみんなの意見を聞いて、一人一人の考えをしっかり受け止めてから、何とか落としどころを見つける。

 それでも、なかなかまとまらず大変なところもあるんですけど、でも、みんなに共通しているのは「これから、日本、そして世界の頂点を目指すぞ」という思いがあるということ。だから、結局はグループとしてまとまっているんだろうなと考えています。

 山田:正直、最初は「最年少でリーダー。大丈夫かな…」とも思ったんです。あまりにも、背負うものが多すぎるんじゃないかなと。

 でも、リーダーに決まって数カ月が経ちますけど、みんなをまとめてくれたり、スタッフさんとの関わりだったり。やっぱり、リーダーで良かったなと今は痛感しています。

 A.rik:どの意見も否定せずに“共感”から入ってくれるので、スッと話がこっちにも入ってくるんです。それができるのも立派なものだなと。

 瀧澤:…いや、なんだか、良かったです(笑)。

 意見は違っても、やっぱり、みんな「円神」を良くしようと思ってくれてますし、その個性も僕らの大きな武器だなと思うんです。

 個人活動もグループと並行してやってますし、個人が大きくなれば、グループも大きくなるし、そこに良い相乗効果があればいいなと考えています。

 A.rik:それぞれが活躍して、その結果「え、この人も『円神』だったの?」となるのが一つの理想形なのかなとも思っています。

 山田:本当に、みんな、色がバラバラですからね。僕は“お笑い担当”というか(笑)、お調子者なので、僕の何かで笑いが生まれて、そういう形でみんなの役に立てていたらいいなとは願っています。

 ま、笑わせているのか、笑われているのか。この差は大きいですけど、どちらにしても、笑いが起こることで、グループにプラスが生じていれば、うれしい限りです。

 瀧澤:これが日常茶飯事というか、本当にみんな笑わせてもらっています(笑)。

 A.rik:僕は最年長ですけど、みんなから、良い意味でかな?年上には見られていないといいますか(笑)。

 山田:確かに、本当はかなり年上なんですけど、普段はそれに気づかない(笑)。そうやっていろいろな色が集まっているのが「円神」の特徴だし、ステージでのパフォーマンスも、歌、ダンス、そしてお芝居が融合した独自のものを出していければと思っています。

 「円神」という新たなジャンルができたと思っていただけるよう、なんとか、ここから頑張っていきたいと思います。

 瀧澤:うまくまとめてくれて、ありがとう(笑)。

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(撮影・中西正男)

■円神(えんじん)

A. rik(エーリック)、瀧澤翼(たきざわ・つばさ)、草地稜之(くさち・りょうの)、熊澤歩哉(くまざわ・ふみや)、中谷日向(なかたに・ひゅうが)、中林登生(なかばやし・とうい)、中本大賀(なかもと・たいが)、宮里ソル(みやざと・そる)、山田恭(やまだ・きょう)の9人のユニット。デビュー公演「nonagon(ノナゴン)〜始まりの音〜」を開催。12月4日から7日まで東京公演(東京国際フォーラム ホールC)、12月11日から13日まで大阪公演(COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール)が行われる。

芸能記者

立命館大学卒業後、デイリースポーツに入社。芸能担当となり、お笑い、宝塚歌劇団などを取材。上方漫才大賞など数々の賞レースで審査員も担当。12年に同社を退社し、KOZOクリエイターズに所属する。読売テレビ・中京テレビ「上沼・高田のクギズケ!」、中京テレビ「キャッチ!」、MBSラジオ「松井愛のすこ~し愛して♡」、ABCラジオ「ウラのウラまで浦川です」などに出演中。「Yahoo!オーサーアワード2019」で特別賞を受賞。また「チャートビート」が発表した「2019年で注目を集めた記事100」で世界8位となる。著書に「なぜ、この芸人は売れ続けるのか?」。

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1999年にデイリースポーツ入社以来、芸能取材一筋。2019年にはYahoo!などの連載で約120組にインタビューし“直接話を聞くこと”にこだわってきた筆者が「この目で見た」「この耳で聞いた」話だけを綴るコラムです。最新ニュースの裏側から、どこを探しても絶対に読むことができない芸人さん直送の“楽屋ニュース”まで。友達に耳打ちするように「ここだけの話やで…」とお伝えします。粉骨砕身、300円以上の値打ちをお届けします。

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