【富士宮市】懐かしさを感じる古民家で富士宮名産のくぬぎ鱒に舌鼓!みんなが集う『おうち喫茶ひまわり』
『おうち喫茶ひまわり』さんがある大岩の一角には、昔『にいや』という駄菓子屋さんがあり、子どもの頃は毎日のように通った懐かしい場所です。
『おうち喫茶ひまわり』は、10年ほど前に名古屋から移住されたご夫婦の奥様が営んでいるお店です。
駄菓子屋さんだった建屋はなくなってしまいましたが、『にいや』さんが居住されていた建物、お庭はそのまま引き継がれています。
お店の横にある駐車場からは富士山を眺めることができます。
大きな溶岩の庭石の脇を通り、引き戸を開けると正面にはぬくもりを感じるハンドメイド品が並び、左側の広い応接間が喫茶スペースとなっていました。
グループで座れるソファー席、窓際の木漏れ日が気持ちいいテーブル席、そして円卓があります。
床の間には雛飾りが飾られていました。
編み物教室が行われたり、みんなで乙書を描いたり、お店にはいろいろな方が集います。
お店の外に掲げられているのぼりは、店主さんが描いた『鱒の漬け丼』という文字をのぼりに印刷して作ったもの。
また弓沢川沿いの六地蔵さんがお揃いで被っている赤い帽子は編み物教室のみなさんで作ったものなんだそう。
今回はお任せでランチを作って頂きました。
引っ越ししてきたときに【富士宮の市の魚は鱒!】なのに、鱒を食べられるところが少ない。
そう感じ、おいしい鱒を沢山の方に味わって欲しいとくぬぎ鱒を扱った食事を提供しているという店主さん。
鱒の漬け丼はしっかりと味が染みていて淡白でありながら甘みがあります。
いくらより一回り小粒の鱒子は、まったくくさみがなくぷちっとはじける食感が癖になります。
また脂が乗ったカマは、これだけで白飯一杯は食べられるおいしさ。
そして、バラのように綺麗で色鮮やかなお刺身です。
川魚のくさみなどが気にならなかったのは、漬け丼は漬けられていて、カマは火を通していたからかも…そう思うとお刺身はハードルが高い!
そう思って恐る恐る口にすると、川魚の概念を覆す、トロのように脂が乗って濃厚な旨味が口の中に広がります。
「えぇ、鱒ってこんなにおいしいの?」
驚きとともに笑みがこぼれます。
くぬぎ鱒のおいしさばかりをお伝えしましたが、手作り味噌のお味噌汁やサラダももちろんおいしく頂きました。
体や美容に良いと聞きますが、あまりおいしくなさそう…と食べず嫌いしていた発酵料理。
麹料理や酵素玄米をサービスで頂いたら、食材の旨味が増すんですね。こちらも目からうろこのお料理でした。
『おうち喫茶ひまわり』の発酵玄米が好きで買いに来るお客さんもいるそうですよ。
食後に頂いたチーズケーキは濃厚。そして、白桃と烏龍のお茶はとてもいい香りで、飲むのがもったいなくなる特別なお茶でした。
郷土の歴史についてとても詳しく、地元にもいろいろな形で貢献されている店主さん。
育った場所でありながら知らないことがたくさんあり、とても興味深いお話をしてくださいました。
落ち着く古民家の雰囲気の中、地元の鱒料理を堪能しながら、郷土のお話を聞いて、看板猫のみーちゃんに癒されていると、時間が経つのも忘れしまいます。
「このまま帰りたくない!」と後ろ髪を引かれる思い!
重い腰を上げてお店を出ると、店主さんが外まで見送りに出て、手を振ってくれていました。
みんなが集う『おうち喫茶ひまわり』は、ひまわりのような温かくて居心地の良い、素敵なお店でした。
おうち喫茶 ひまわり
住所:富士宮市大岩295-4
TEL:0544-55-3392
営業時間:9:00~14:00
定休日:月曜日・火曜日
おすすめメニュー
くぬぎ鱒の漬け丼 1,500円
ドリンク付き 1,800円
小さなお刺身付き 1,800円
ドリンク&小さなお刺身付き 2,000円
くぬぎ鱒のちらし寿司 1,800円
ドリンク付き 2,000円
*くぬぎ鱒は2日前までにご予約を!*