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【モノ語り#22】マジックマウスはBetterTouchToolでカスタムすると劇的な進化を遂げる

ばんかデジタル型モノカキー

そのモノが、良いとか、悪いとか。それはもういいかなって。伝えたいのは、ぼくにとって、なんなのか。いわゆる "レビュー記事" とは違った、ぼくの道具にかける想いをただただ自分勝手に語る「モノ語り」。どうぞお付き合いください。

今日は、Appleが販売しているマウス「マジックマウス」について。

関連/参考サイト
Apple Magic Mouse ・ MK2E3J/A

今でこそロジクールのトラックボール型マウス「M575」を愛用しているけれど、その前まではずっと、このマジックマウスを好んで使っていた。いまでも、通常の形のマウスのなかでは、ダントツに便利だと思っている。

もうね。マウスの上にトラックパッドが内蔵されているというトンデモ発想。複数の指でのジェスチャーも可能で、「二本指のスワイプでもどる」など、普通のマウスでは実現できないようなアクションが使えるところが素晴らしい。

だがしかし、おそらく、買ったマジックマウスをそのまま使っている人は、その便利さをあまり感じられてはいないだろう。マジックマウスは、BetterTouchToolというアプリケーションを使って、カスタマイズをしてこそ、真価を発揮する。

BetterTouchToolはMacのアプリで、Macでおこなうあらゆる操作を自分好みにカスタマイズできるアプリだ。キーボードショートカットをはじめ、トラックパッドやマジックマウスで使えるジェスチャーも、自分で設定できる。

たとえば、ぼくのマジックマウスは、以下のような設定をしている。おもに、2本指・3本指でのジェスチャーを追加している形だ。TipTapといって、「中指を置いたまま人差し指でタップすると、左のタブに移動する」といった、変則的なジェスチャー設定もできてしまう。

ボタンがいくつも付いているマウスもあるが、ボタンの数を超えて機能を追加することはできない。しかしマジックマウス×BetterTouchToolなら、ジェスチャーの組み合わせによって無限の可能性を秘めている。
まぁ実際には、マウスの上のスペースも限られるし、使える指の組み合わせにも限界があるから、「無限に」とはいかないのだけれど——。

***

マジックマウスは「マウス」というジャンルではなく、これはもう「マジックマウス」というものなのだ。唯一無二で、他のマウスと比べられるような使い心地ではない。それぐらい独特だし、だからこそハマればかなり楽しい。

ただ、「便利」ではあるが、「使いやすさ」とは別の話かなぁとは思う。薄くて、軽くて、扱いにはちょっとクセがある。

マウスを操作するとき、すっぽりと手の中に収まってしまうので、握りしめることができない。なので感覚としては、指先で摘んで持ち上げるような感じになってしまう。これが「使いづらい」と感じる原因であり、慣れるまでは「使っていて疲れる」と感じる要因だろう。

それでも「慣れ」でカバーできる範囲であって、我慢して使いつづければ気にならなくなるレベルだ。少なくとも、いまのぼくは、そこまで使いづらいとは思っていない。

今日もお付き合いいただきありがとうございます。

前評判やレビューを見て、使うのをやめてしまった人。
一度使ってみたけど、なんだか使いにくくて諦めてしまった人。

そんな人は、ぜひ、このガジェットの可能性をあきらめないでほしい。ぜひ一度、BetterTouchToolとの組み合わせを試してみてもらえたら、きっと違う世界に到達できる。

デジタル型モノカキー

月間50万PVを達成する「あなたのスイッチを押すブログ」の中の人。Webディレクター・デジタルマーケターとしてサラリーマンをやりつつ、個人でメディアライターとして活動をするパラレルキャリア。 「フクザツを分解し、カンタンに再構築」をモットーに、ブログや企業メディアでライティングをしています。商品レビュー・記事制作・メディア運用のご依頼を承っていますので、お気軽にご相談ください。 お問い合わせは各種SNSからご連絡ください。

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