【河内長野市】ノバティながの屋上で初のファッションショー開催!保育士さんや市役所のあの人もモデルに
南海と近鉄のターミナルでもある河内長野駅に直結しているビルと言えばノバティながのですが、最近ノバティながのはイベントなどで非常に攻めている気がします。例えば春と秋に北館屋上で行われたナイトピクニックも大盛況でした。
そして次は、ノバティながのの秋まつりが10月25日から11月3日まで行われます。
チラシの裏を見ると、お得なセール情報や手作り雑貨市、特産品市など、いろんなイベントが計画されています。ただこれだけであれば、いろんな商業施設でもやりそうな内容ですね。
しかし、ノバティながの秋まつりはここからが違います。それはノバティながのでファッションショー「ノバティながのコレクション-ファッション&ハロウィーン-」の開催です。日時は10月26日土曜日の16:00~21:00までで、タイムスケジュールは次の通り。
- 16:00 オープン
- 16:30-16:45 オープニングアクト(ダンスパワーズ)
- 17:00-17:20 ファッションショー①
- 17:30-17:50 あいっくハロウィーン①
- 18:00-18:20 ファッションショー②
- 18:30-18:50 あいっくハロウィーン②
- 19:00-19:20 ファッションショー③
- 19:30-19:50 フィナーレ
- 20:10-20:50 クロージングDJ(DJ TRU)
- 21:00 クローズ
あいっくハロウィーンは子供たちが仮装しての出し物。これは理解できますが、それに加えてファッションショーを行うのです。河内長野でファッションショー??これには本当に驚き以外の何物でもありません。
通常ファッションショーを行う場所と言えば、ミラノ、パリ、ニューヨーク、ロンドンのような世界的な大都会、日本なら東京、神戸といったおしゃれな街が頭に浮かびますが、トカイナカと呼ばれている河内長野の、それもノバティながの屋上で行なうのです。こんなことを言えば大変失礼ですが「正気か?」とも思いました。
私の頭の中ではどちらかと言えばグルメの印象が強いノバティながのですが、ファッションショーとはどういうことかとても気になりました。そこでノバティながの北館管理組合の理事長で、北館1階にお店「酒蔵にしおか」を経営している西岡恭弘さんからお話を伺いました。
西岡理事長によると、ノバティながのは1989(平成元)年に誕生。当時は5階に西武百貨店(西友)があり、美術品の販売も行っていたとのこと。その他にもファミリア、ベネトンなどの大手有名店が入居しており、当時は南河内一と言っても過言ではないほどの商業施設だったそうです。
しかし時代が変わり、そういったチェーン店が退店していきます。そして20年前に西友も退店することが決まり、管理していた南海都市創造も撤退します。この時点で施設全体の8割が空きとなる危機的状況でしたが、それを救ったのが、現在、地下1階にあるスーパー、サンプラザだったのです。
その後サンプラザが核となり、マツモトキヨシやしまむらなどの有名な店が入ったものの、西岡理事長によると別の問題が発生したというのです。それはノバティながののお店同士の組合「店主会」の加盟率がとても低くなったこと。背景には施設入居を優先してしまい、店主会の加入を任意にしたために、店主会に入るテナントが少なくなったといいます。
本来なら「店主会」がイベントを企画するものだけれどと西岡さんは語りますが、3年前に総会を行い、店主会ではない管理組合がイベントをすることになりました。
西岡理事長は使っていなかった北館の屋上を施設の活性化の目玉にしたいと考えましたが、当初の屋上はとても使える代物ではなかったそうです。それでも屋上を開放すれば素晴らしいことができると、デコボコになっている床やボロボロだったトイレの改装を行い、2022年、ついに34年ぶりに屋上開放することができたのです。
西岡理事長とともにイベントを盛り上げるのが、河内長野にゆかりがある株式会社吉デの吉年社長です。吉年社長は長野商店街にある所有地を私設公園「AKICHI DE PRAK」としてオープンしました。と同時に、ノバティながのの企画も担当しており、北館屋上で開催した「ナイトピクニック」も吉年社長の提案です。
とはいえ屋上のイベントと言えば、西岡さんのワインや道明寺ビールのドラフトが気軽飲めたり、北館にあるツルザワさんやモアザン・ユーさん、あるいは長野商店街のKENYAさんと言った飲食店が食べ物屋台を出したりしている印象があるので、今回のファッションショーと言ってもやはりピンときません。いったいどういうことでしょうか?
西岡理事長の話では「ノバティながのは本来ファッションビル」だったといいます。イベントに出てこないので見落としですが、確かに北館の店を見るとファッション系のお店が多く入居しています。
かつて南河内全体だけでなく大和五条、和歌山の橋本からノバティながのに服やおしゃれなグッズ類を求めていた方が多くいたとのこと。ノバティながのは河内長野駅直結でかつ専用駐車場が450台以上あることからとても利用しやすいのです。
それにしても重ね重ね「ファッションショー」とは驚きです。それを思いついた理由について西岡理事長はこう語りました。その昔、施設関係者の中にファッションショー業界で働いている家族がいる方がいたそうで、その方が「ファッションショー」をやりたいとおっしゃったことがあったのです。その時は様々な理由で実現しませんでしたが、ナイトピクニックの成功を機に、再び企画が練られたというわけです。
西岡理事長は「飲食だけではなく、ファッションのお店も盛り上げたい」と。
最初は、吉年社長も驚いたそうです。しかし、今年、天見の南天苑で管理組合の懇親会があった時に、一気にファッションショー実現で話が盛り上がりました。とはいえ、「ファッションショーのモデルを誰がやるのか」「ヘアメイクは」「歩き方を指導する人はいるのか」といった課題が新たに浮かびます。
ところが一度動き出した歯車は止まりません。構想から実現に向けて動き出したノバティながのファッションショーは上で書いたような懸案についても、とんとん拍子で話がまとまっていきます。モデルについては市職員の方の協力もあって、最終的に14名の方がモデルに手を挙げてくれたのです。
さらに北館2階の美容室、KAINOさんがヘアメイクを担当することになり、さらに歩き方などのレッスンについても神戸コレクションや関西コレクションにプロのモデルを派遣しているモデル事務所「erg-Au」(外部リンク)の代表、ハイ亜友美先生が担当してくれることになりました。
こうして、この土曜日の10月26日にノバティながのでファッションショーが実現します。西岡さんがこそっと「モデルさんのほかに『ある方』も歩く予定」との情報を得ました。楽しみですね。
西岡理事長からいろんなお話を伺った最後に、「22日にファッションショーのリハーサルを行うのでよろしければ」と言ってくださったので、とても興味を持った私は、一昨日22日夜のリハーサルの様子を見せていただくことになりました。
18:00からノバティながの北館5階で、モデルさんたちに来ていただき、ファッションショーの事前説明レッスンが行われたのです。
今回のファッションショーに出演するモデルの皆さんたちです。
吉デの吉年社長がこの日のスケジュールを説明します。
ノバティながの北館、西岡理事長のあいさつです。
モデルさんの歩き方を指導するハイ亜友美先生です。ハイ先生の経歴は次の通り。
ハイ先生のモデルスクール卒業生はミスユニバース日本代表や神戸コレクションワンライフグランプリなどに選ばれるなど、数多くの実績のある方を輩出しています。
モデル講師歴も数え切れないほどあり、企業の社員研修や学校研修、海外研修などの実績も豊富です。さらにファッションショーの演出プロデュースやテレビ出演実績が多い方。モデルさんのウォーキング指導については非常にレベルの高い先生です。
KAINO美容院アートディレクターの安達さんです。メイクについてモデルさんからの質問や当日のスケジュールについて答えていました。
モデルさんが当日着用する服が並んでいます。
モデルさんの簡単な自己紹介です。保育士さんや市職員さんが多いということもあり、面識のある方が数名含まれていました。
モデルさんが着る服を選んでいます。
服を選んだあと、いよいよハイ先生の指導が始まります。最初はモデルさんに歩いてもらうところからスタートです。
ハイ先生がモデルさんの歩き方を動画で撮影して、そこからモデル風に歩く方法をアドバイス・指導していきます。
何の指導も受けていないモデルさんは、おのおの思う歩き方を行います。
ハイ先生は、モデル全体の特徴として歩き方が直線ではないことを指摘します。そういったところから、いかにモデル風に歩くことができるのか少しずつアドバイスを行ないます。
足の運び方や姿勢、手の動き方など次々と指導していきます。
ハイ先生が実演をするので、それを見ながらモデルさんが実践します。
モデルさんの中にはママさんもいるため、小さなお子さまがいました。お子さまもまるで自らもモデルのように一緒に歩いている姿が印象的でした。昭和のころなら、手を出すなど強制排除するようなシーンですが、令和の現在ではみんな温かい目でお子さまを見守っています。時代の違いを感じました。
ある程度足さばきをマスターしたところで、次は肩のことや手の動き、ターンの方法など、ハイ先生は次々と新しい課題をモデルさんに伝えます。
1時間余りと短時間ですが、モデルさんの歩き方や姿勢に変化が見られました。ハイ先生の指導力の賜物ですね。
このようにレッスン風景を見学させていただきました。ここまでくると当日のモデルさんたちがどんな着こなしで、どのような姿でノバティながのの素晴らしい服をみんなの前で見せるのか、今から楽しみです。
ということで、本番を前に非常に気合が入っているファッションショーのリハーサルを紹介しました。最後にファッションショーに参加する店舗さんをいくつか紹介しましょう。まずは北館1階からです。
最初はT&Cさんです。お店は10年ほど前からあるそうですが、現在現場を任されているスタッフさんは4年位前から入っているとのこと。婦人服をはじめ財布、バック、袋物、帽子などを扱っています。
取り扱っている服の客層は50歳代から70歳代がメインで、選んでいる服のデザインはカジュアルしすぎないことを重視しています。
シンプルにおしゃれが楽しめるような品ぞろえを意識しているそうです。ある程度年齢層の高い方のファッションをおしゃれに出来たらとのことでした。
次は、同じく1階のUNOさんです。オーナーさんは大学を出てすぐにアパレルの業界に入ったので、40年のキャリアがあります。大手チェーン店で働いたのち、20年前に独立してノバティながのでお店を出しました。
ブランド物の服もあり、イタリアンミセスカジュアル「STUDIO PICONE(スタジオピッコーネ)」などを扱っています。ブランド物はとにかく素材が良くて上質とのことでおすすめとのこと。
客層は50歳代から90歳代とのことですが、オーナーさんによればおしゃれに年齢は関係ないからご高齢の方もどんどんファッションにこだわって欲しいとのことでした。
3軒目はセフティさんです。セフティさんは、全国のデパートに展開しているミセスファッション「オールウェイズ」の半セレクトショップです。
お店自身はノバティながので20年間、オールウェイズの半セレクトショップになって8年が経過しました。年代は60歳代から90歳代までの幅があります。またセフティさんは、オールウェイズ以外のブランドアイテムも扱っています。
品ぞろえはシンプルなのが特徴で、お出かけ着も普段着の両方で利用できるものをそろえています。
次は2階に上がりましょう。
2階にあるお店は、Tira(ティア)さんです。お店自身は30周年ですが、ノバティながのに入ってからは17年ほどが経過しました。またノバティながののほか、阪和堺と奈良学園前にお店があります。
客層はとても幅広く、20歳代からです。コンセプトが母と娘で服探しをすること。場合によっては母、娘に孫を加えた3世代もありかなとのこと。
Tiraさんは取り扱いブランドがとにかく多く、頂いたメモを見ると次のブランドを扱っています。
また次のブランドはお手頃価格とのことでした。
そして3階に上がってきました。河内長野駅と直結しているフロアですね。
アビコレクションさんです。もともとはじゃんぼスクエア河内長野で1997年にスタートしたお店ですが、1999年にノバティながのでも出店します。一時は2店舗展開していたそうですが、現在はノバティながのだけで営業中とのこと。
40歳台から80歳代までがメインの客層ですが、アビコレクションさんも親子で楽しんでほしいお店です。アビコレクションさんも数多くのブランドを扱っており、3~40あるそうです。一例を下記に紹介します。
アビコレクションさんは家族経営のためバイヤーもされており、半年ごとの展示会でその時のシーズン物を仕入れするそうです。26日当日のファッションショーが楽しみですね。
ノバティながの秋祭り後半には、文化の日には「祭禮×クラシック」というイベントが行われる河内長野の秋祭りを目の前で披露します。動画の日野獅子舞も河内長野駅前に登場します。
加えて西代神楽も登場します。いずれも河内長野市の無形文化財で、通常なら駅から離れた神社などで奉納されるものが、駅前で見られるのはとっても楽しみですね。
さらに当日はクラシック分野まで!1階で河内長野フィルハーモニックの演奏会があるとのことです。酒蔵にしおかさんと、モアザン・ユーさんが飲食店ブースを出します。タイムスケジュールは次の通りです。
- 13:00 オープン
- 13:00-14:00 西代神楽
- 14:00-15:00 日野獅子舞
- 15:00-15:45 河内長野フィルハーモニック
- 17:00 クローズ
文化の日に、西洋の伝統芸能であるクラシック音楽と河内長野の伝統芸能と他の商業施設ではなかなかお目にかかれないものが、ノバティながので見られるはとても格調高い1日ですね。
最後にノバティながの秋祭のイベントをまとめました。ファッションショーや伝統芸能の「祭禮×クラシック」のほかには、ガラポン抽選会、あいっく秋まつり、そして特産品市とポニーふれあい体験があります。
また予約不要で、プラレールで遊べるコーナーとおもちゃ病院を5階のあいっくでも行うとのこと。親子や3世代で楽しめるイベントです。
ということで、今年のノバティながの秋まつりは、前半にファッションショー、後半に伝統芸能があり、とてもアクティブなイベント目白押し。
酒蔵にしおかさんにはコロナ禍以降、難波の高島屋まで買いに行くのが大変だというお客さんのためにギフトコーナーを設置したそうです。地域の拠点商業施設の復興を目指しているノバティながの!明るい未来に向けた今後の動きも楽しみですね。
酒造にしおか
住所:大阪府河内長野市本町24-1 ノバティながの北館地下1階
TEL:0721-53-0111
営業時間:10:00~20:00
定休日:不定休
アクセス:南海・近鉄河内長野駅から徒歩2分
---------------------------------
奥河内から情報発信のおすすめ記事がLINEに届きます!
奥河内地域に住んでいる人たちに役立つ情報を毎週水曜日の10:00にお届けします。
ぜひご登録ください!
<友だち追加の方法>
■下記URLをクリックして友だち登録してください
LINEアカウントメディア(外部リンク)
※本リンクはYahoo!ニュース エキスパートとの取り組みで特別に設置しています
---------------------------------
※記事へのご感想等ございましたら、プロフィール欄にSNSへのリンクがありますのでそちらからお願いします。