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【大村市】悔やむことない人生を送るために、自分と向き合えるワークショップ

あつぱんまん地域密着ライター&フォトグラファー(諫早市・大村市)

突然ですが、皆さんは「後悔のない人生」を送りたいと思ったことはありませんか。

最近は密かに、終活が流行っています。

コンビニや本屋などで、終活の本やエンディングノートなど、見かけることも増えてきました。

後悔しない人生を歩むことは、誰もが願うことだと思います。

しかし、終活はかなりデリケートな問題でもあり、家族で話すことにも抵抗を感じる方は多いのではないでしょうか。

そして、自分自身も「後悔なく逝くことができるのか」「本当にこのままの人生でよいのか」と迷う時はありませんか。

そんな迷いが少しでも減らせるかもしれないイベントが、今月26日に「臨終体験」という形で大村市で開催すると聞き、講師の方とお話する機会を得たので話を聞いてきました。

決して少なくない。もっと挑戦しとけばよかったと思う人。

正直、人生が終る直前なんて、私は怖くて考えたくもありません。

なのに、なぜ臨終体験のワークショップを行うのでしょうか。

今回、開催される『臨終と再生のワークショップ』のカウンセラー講師、宮嶋徳子さん。

笑顔に優しさが溢れている方です。

(写真提供 宮嶋さん)
(写真提供 宮嶋さん)

「知人のお医者さまから、お話を聞いたことがあります。亡くなる多くの方が『もっと自分がやりたいことに挑戦しとけばよかった』とか『あの時に謝っておけばよかった』とか、後悔していることを話されるそうなんです。」と開口一番に仰いました。

そして、その片鱗は、生きている私たちにもうかがえるとのことです。

宮嶋さんはカウンセラーとして18年。たくさんの方々の相談を受けてきました。

その中で感じたことは、理想の生き方と現実の生き方に〝ズレ〟があるということです。

本当はやりたいことや、挑戦したいことはあるけど、生きていくことが優先的になってしまい、後回しになってしまっているといいます。

(写真提供 宮嶋さん) ワークショップの様子。最初のアイスブレイク中。
(写真提供 宮嶋さん) ワークショップの様子。最初のアイスブレイク中。

悔やむことのない人生を送るために、今の時点で何をやり残しているのか、気付くためにも臨終体験は良いと宮嶋さん。

しかし、最初に書いたとおり、人生が終ることを考えるのはかなり抵抗があります。

「臨終することは、誰も考えたくないと思います。でもワークショップに参加された方は、終った後に『今から友人に連絡して謝ってきます』とか『親に会って感謝を伝えてきます』と、動き出すんです」と続けて話してくれました。

臨終体験は、誰にいてほしいのか、どんな言葉をかけられたいのか、またご自身が誰に、どんな言葉をかけたいのか、リハーサルをすることです。

体験することによって、自分でも思っていなかったような後悔や、本当は伝えたかったことを思い出してくる人も少なくないといいます。

納棺体験と父との別れで気づいた。死ぬことへの罪悪感と看取りの後悔

宮嶋さんが臨終セミナーを自分でしようと思ったきっかけは、ご自身の納棺体験と7年間の闘病生活を支えたお父様の存在だと言います。

それまでは「みんなから惜しまれて逝きたい」と思っていた宮嶋さん。

棺桶に入った時にとても心地よく感じていました。そんな時に、周りの方から「死なないで。なんで死んじゃったの」と言われた瞬間、宮嶋さんは「死んではダメだったの。死んじゃってごめんなさい」と大きな罪悪感に襲われました。

(写真提供 宮嶋さん 臨終リハーサルの様子)
(写真提供 宮嶋さん 臨終リハーサルの様子)

その時に送る側も見送られる側も、お互いに「ありがとう」と思わないと、とても気の毒だし、安心して逝けないと強く思ったようです。

もう一つのきっかけは、お父様との最期のお別れの時です。

お父様の闘病中「父がいつ旅立っても後悔しない」と思っていました。

しかし、その日を迎えた時に「もっと優しく接してあげたらよかった」と悔やんだといいます。

宮嶋さんが行う臨終体験は、見送られる体験だけではなく、見送る体験も同時に行います。

参加された方の中には、突然の別れを経験された方や、宮嶋さんと同じような経験をされた方の、心のケアにも繋がっているとのこと。

伝えたかった言葉や言ってほしかった言葉を言ってもらうことで、前向きになられる方もおられるのだとか。

宮嶋さんの臨終体験は、臨終したままで終りません。

生まれ変わり体験も行います。

そして、ご自身が何をしたいのか、何をやりたかったのかを気付いてもらう。

それに気付くことが、後悔しない人生を送るためにも大切だと話されていました。

次回のワークショップは、地元大村市出身のアーティスト、カツルミさんとのコラボで行うとのことです。

優しいピアノの音色に、透き通るヒーリングボイスが魅力的な方です。

カツルミさんの生演奏でワークショップを行うので、気軽に体験に来てほしいとのことでした。

正直、臨終する瞬間は誰も想像したくないと思います。それは普通のことです。

しかし、自然の摂理として亡くなることは、誰もが決まっています。

だからこそ、誰一人として、悔いのない人生を送ってほしいと筆者自身も強く思います。

興味がわいた方はぜひ、ご参加ください。

笑顔でさよならするために ~臨終と再生のワークショップ~

開催日程    2023年11月26日 日曜日
        13:30~19:00
開催場所    シーハットおおむら 和室
        大村市幸町25-33
参加費 6666円
問い合わせ   松田 充佐子
        misatora2000@gmail.com
090-7156-2333

地域密着ライター&フォトグラファー(諫早市・大村市)

✨️2024年9月地域クリエイターMVA受賞✨️ 諫早市に住んでいて、気になったことはとことん調べないと気が済まないタイプ。 特に地域の歴史には目がなく、興味が湧いたら深掘りします。 写真が趣味で、一眼レフカメラも持ってるけど、結局スマホでパシャっと撮っちゃうことが多いです。 諫早のゆるキャラ「うないさん」が大好き!∈(゚◎゚)∋ウナー

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