究極の抹茶スイーツ!キルフェボンと宇治の最高峰「辻喜」のコラボに新作「辻喜抹茶のタルトオペラ」が登場
![](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/nihonchanavitomoko/article/01691532/title-1709950021584.jpeg?exp=10800)
え?スイーツにこんなに贅沢な抹茶を使っちゃうの?
昨年6月にあの超有名タルト専門店「キルフェボン」で限定販売されていた「辻喜抹茶のショートケーキタルト」を食べて衝撃を受けました。
この道20年以上、これまで数多くの抹茶スイーツを食べてきた、抹茶は年に200杯は飲んでいる日本茶マニアの私も唸るほど。
そして、今年は新たに「辻喜抹茶のタルトオペラ」が3月に登場すると知り、早速食べてみました!
「こ、これは!!!」
今回は新作タルトを食レポします!
宇治の最高峰「辻喜」さんの抹茶を使用!
「辻喜(つじき)」さんといえば、抹茶好きには神のような存在。
宇治の最高峰の碾茶(抹茶の原料)の生産者でこれまでに内閣総理大臣賞、農林大臣賞など受賞歴多数で、その抹茶は国内外から引く手数多。
毎年開かれる品評会では碾茶の部で常にトップクラスを維持していらっしゃいます。
誰もが認める日本一の生産者である辻喜さんの抹茶は需要が高く入手困難になることも。
美しい鮮やかな緑色、濃厚で香りだけで、飲む前から「おいしい!」と思わず言ってしまう辻喜さんの抹茶。
![一昨年手に入れた辻喜さんの碾茶(左)と抹茶(右)。碾茶を石臼で挽いたものが抹茶です。品種は今回のタルトにも使われている「さみどり」](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/nihonchanavitomoko/article/01691532/image-1709909260339.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
辻喜さんの茶畑は宇治の白川というところにあります。
この地で代々受け継がれてきた技術と長年の経験、毎年違う気候に合わせた工夫と、努力を怠らずに真摯に向き合う辻喜さんのお姿をSNSでも拝見し、その抹茶を飲むときは背筋が伸びる気がいたします。
宇治では古くから「覆下(おおいした)栽培」が盛んにおこなわれてきました。
茶畑を覆って日光を遮ることで、うま味と甘味、香りが凝縮されたおいしい茶葉になります。
![茶摘みの前の20日間くらい茶畑を覆う。「覆下(おおいした)茶園」(写真:辻喜さんより)](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/nihonchanavitomoko/article/01691532/image-1709945428283.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
茶摘み前の20日間くらい茶畑を覆い、その中で出てきた新芽が抹茶の原料となります。
![覆下茶園のお茶の葉は緑鮮やかで柔らかい(写真:辻喜さんより)](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/nihonchanavitomoko/article/01691532/image-1709945278377.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
日光を遮ることにより、お茶の葉はうま味成分でもある「テアニン」が多く含まれ緑鮮やかな柔らかい葉になります。
![覆下茶園の茶摘みの様子(写真:辻喜さんより)](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/nihonchanavitomoko/article/01691532/image-1709945659594.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
一つ一つ丁寧に手摘みして、蒸してから乾燥させたのが碾茶です。
日本で飲まれるお茶のほどんどは機械で茶摘みされたもの。
抹茶も機械で摘んだものは安価になりますが、人の手で手摘みすることで確実においしい部分だけを収穫することができるのです。
その分どうしても価格は高くなりますが、高品質でうま味や甘味、香りのよい抹茶ができあがるのです。
そんな辻喜さんの手摘みの茶葉を使った抹茶をふんだんに使ったタルトが、今年は新作を含め2種類も3月に登場すると聞き、早速買いに行ってきました。
手摘みの抹茶は普通はスイーツに使いませんから、本当に贅沢な抹茶タルトです!
お店に入る前からワクワク
お店の前に到着!
平日だというのにお店にはお客さんがひっきりなしに入って行きます。
お店の前の看板を見て、テンションがMAXに!
![横浜駅直結の商業施設ジョイナスにあるキルフェボン横浜店の看板(3月前半のメニュー)](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/nihonchanavitomoko/article/01691532/image-1709909473386.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
看板のメニューを見ていざ店内へ!
私のお目当ての抹茶タルト2種はちゃんとあるでしょうか?
![](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/nihonchanavitomoko/article/01691532/image-1709909612391.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
ありました!
無事購入できそうです。これで一安心です。
ショーケースの上にあるタルトの説明も見てみましょう。
![](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/nihonchanavitomoko/article/01691532/image-1709909731559.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
ふむふむ。
ホワイトデー向けのタルトでもあるのですね。
抹茶が好きな方へのプレゼントに良いですね!
新作の「辻喜抹茶のタルトオペラ」
タルトオペラの方には「新作」のマークが輝いています。
では改めて、新作のタルトオペラを拝見。
![濃厚な抹茶の色!これはかなり期待できそう](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/nihonchanavitomoko/article/01691532/image-1709909879284.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
つやつやで美しい、見るからに濃厚な抹茶の色!
生クリームの上に金箔もあしらわれてゴージャス!
写真を見ると断面は何層にもなっているようです。
濃厚ということは、辻喜さんの抹茶がふんだんに使われているということ。
なんという贅沢!
期待に胸が高まります。
昨年に続き再登場の「辻喜抹茶のショートケーキタルト」
お隣には昨年6月に限定で販売されていた抹茶のショートケーキタルトが。
![昨年大人気だったので「今年も食べられる!」と楽しみにしている人も多いことと思います](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/nihonchanavitomoko/article/01691532/image-1709910187162.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
こちらも昨年大人気だったタルト。
久しぶりに食べられるとあって、心躍ります!
こちらの二つを購入し、早く食べてみたくていそいそと帰宅しました。
「こ、これは!まるで濃茶のよう!!」
帰宅後すぐにお湯を沸かしお茶の準備をしている間に、美しい外観を愛でます。
![つやつやゴージャス!「辻喜抹茶のタルトオペラ」(お皿に移す際にタルトの先端部分に指が当たり一番上の層が欠けて見えますが本当はもっときれいです)](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/nihonchanavitomoko/article/01691532/image-1709910482861.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
さて、そうしている間にお湯が沸いたのでお茶をいれて、新作の「辻喜抹茶のタルトオペラ」から、いざ実食!
![濃厚な抹茶タルトにはすっきりとした味の浅炒りのほうじ茶か釜炒り茶がおすすめ](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/nihonchanavitomoko/article/01691532/image-1709911913222.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
上から縦にサクッとフォークで一口。
「うま味と甘味そして香りが濃厚で、まるで濃茶を飲んでるみたい!」
一口食べた私の感想です。
どこかのマンガに出てきそうなコメントですが、本心からそう思いました!
濃茶というのは一般的な泡を点てた抹茶(薄茶という)と違い、茶道で飲まれる濃い緑色でどろっとした抹茶のことです。
本当に贅沢で芳醇な香り!
上から順番に層になっている部分もそれぞれ味が違い、タルトも丁寧に作られているのがわかります。
ちょっとお行儀が悪いですが、上から順番に層ごとに味見してみました。
1.抹茶の生クリーム
白い生クリームに見えますがよく見ると薄い緑色で、クリーム部分だけ食べると甘さはほとんどなく少しほろ苦さがあり、抹茶が入っているのがわかります。
2.抹茶のグラサージュ
「グラサージュ」とは、つや出しや乾燥防止のためお菓子の表面をコーティングするもので、オペラやザッハトルテのチョコレートコーティングが有名、とのこと。
抹茶のグラサージュはとろっとしていてまるで濃茶を飲んでいるみたいに濃厚です。
3.抹茶のババロア
抹茶のババロアは柔らかく、こちらは一品でも抹茶スイーツとして成り立つような味わいです。
しっかり抹茶の香りと味を感じます。
4.抹茶のジョコンド
「ジョコンド」とは、ビスキュイ・ジョコンドとも言われるアーモンド入りのスポンジ生地のことだそう。
抹茶の香り豊かなふわっとした食感で、このタルトでは2層に使われています。
5.抹茶のバタークリーム
抹茶のジョコンド生地の間にバターのなめらかさのある抹茶のバタークリームが挟んであります。
抹茶のババロアと比べるとババロアの方がよりすっきりとした味です。
6.抹茶のガナッシュ
一番下のシュクレ生地のきわには抹茶のガナッシュ、つまり抹茶の生チョコが敷かれています。
抹茶のババロアやバタークリームと比べると少しホワイトチョコ感を感じます。
7.シュクレ生地
シュクレ生地はタルト生地のこと。外側はサクサクでやや香ばしく甘さは控えめです。
フォークで縦に食べるとこの7つの層が混ざり合い、絶妙なハーモニー!
甘さ控えめで素材の抹茶の味を引き立てています。
濃厚で抹茶の芳醇な香りも楽しめる、大人の抹茶タルトです!
これは抹茶好きの方や日本茶マニアにぜひお勧めしたいです。
新作の完成までの道のり
辻喜の辻喜代治さんにも、お話を伺いました。
タルトに使用されている品種は「さみどり」とのこと。
「さみどり」はうま味や甘味だけではなくほろ苦く爽やかさもあるバランスの取れた味です。
辻さんによると、
覆い下手摘み抹茶は、本当に希少で全国の茶耕作面積の2%〜3%なのです!
この宇治覆い下手摘み抹茶の伝統とクオリティーの良さを皆様に体感していただきたい一心です。
とのこと。
タルトに使われているものは抹茶の中でもかなり希少なもの。
普段抹茶をよく飲む私からすると、スイーツに使うのはもったいないくらいのクオリティの抹茶なのです。
辻さんの長年の努力と情熱、日々の工夫によって作られた抹茶が、スイーツになることでより多くの人に届けられる。
手摘みで丁寧に作られた希少な抹茶の味と香りを損なわないように、タルトも丁寧に作られているのでしょう。
キルフェボンの担当の方が何度も宇治の辻喜さんのところを訪れ、茶畑の様子を見たり抹茶になるまでの工程にも足を運び、茶畑から抹茶になるまでをしっかり見届けた上で、出来上がった辻喜さんの抹茶を実際に使って「茶畑をタルトで再現」したのが今回の新作の「辻喜抹茶のタルトオペラ」なのだそう。
そういわれてみると、タルトオペラの層が茶畑に見えてくるような気がします。
茶畑や抹茶の加工で実際の香りや雰囲気をタルトの味やデザインに落とし込む。
なんて素敵なのでしょう!
とにかく新作の辻喜抹茶のタルトオペラは本気度がすごいと感じました。
3月1日から3月31日までの限定メニューとのこと。
期間中にぜひ食べてみてくださいね!
昨年大好評の「辻喜抹茶のショートケーキタルト」も復活!
昨年、期間限定で新登場していた「辻喜抹茶のショートケーキタルト。
![辻喜抹茶のショートケーキタルト。こちらも撮影している間にちょっと崩れてしまいましたが、断面はもっときれいです](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/nihonchanavitomoko/article/01691532/image-1709916561573.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
こちらが辻喜さんとキルフェボンのコラボ第一弾でした。
当初は京都店限定だったものが、あまりに人気でリクエストが多数あり他全国のキルフェボンのお店で昨年6月に期間限定で販売されていました。
今回は3月1日から4月15日までの販売予定だそう。
抹茶タルトオペラより販売期間が長いのですね。
こちらも、それぞれの層のハーモニーが絶妙ですが、しっかりと上質な抹茶を感じられつつも抹茶タルトオペラより軽い仕上がりなので、抹茶ラテが好きな方や抹茶スイーツ好きのお子様とシェアして食べたい方にお勧めしたいタルトです。
わらび餅や栗も入っているので、食感も楽しめますよ。
こちらの抹茶ショートケーキタルトの詳しいレポートは昨年の記事「最高峰の抹茶がケーキに?日本一の宇治抹茶と有名タルト専門店がコラボした期間限定の抹茶スイーツ!」をご覧ください。
抹茶タルトオペラと抹茶ショートケーキタルトについては、キルフェボンのホームページ(外部サイト)にも詳しく掲載されています。
辻喜さんの抹茶が飲んでみたい方は
抹茶タルトを食べて辻喜さんの抹茶のファンになった方の中には、実際に辻喜さんの抹茶を飲んでみたくなる方もいるのではないでしょうか。
![辻喜の辻喜代治さん](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/nihonchanavitomoko/article/01691532/image-1709949713750.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
品評会出品レベルの物はなかなかのお値段ですが、辻さんによるオリジナルブレンドの抹茶もあります。
辻喜さんにどんな抹茶のか伺ってみましたら、
オリジナルブレンドの抹茶は、覆い下手摘み宇治市産100%のサミドリをベースに宇治抹茶特有の旨味と後味の余韻を楽しんでいただけるよう辻喜がブレンドいたしました。
とのこと。
抹茶スイーツは抹茶への興味の入口になりますね。
![辻喜さんの抹茶を点てた薄茶。写真の品種は「あさひ」](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/nihonchanavitomoko/article/01691532/image-1709948363420.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
辻喜さんの抹茶は折り紙付きなので、ぜひたくさんの方に抹茶としても飲んでいただきたいです。
茶畑の写真や辻喜さんについて詳しく知りたい方は、辻喜さんのホームページ(外部サイト)もぜひご覧ください。
抹茶タルト2種の食レポまとめ
今回の抹茶タルト2種は、それぞれが抹茶の良さをしっかりと表現しているもので、抹茶そのものや作り手の方への敬意を感じました。
どちらも甲乙つけがたいおいしさで、抹茶タルトオペラは濃厚な抹茶が好きな大人向け、抹茶ショートケーキタルトは抹茶を気軽に楽しみたい方向けの味です。
1つ1つが大きく、満足感があります。
1人で2個食べたい方は抹茶だけだと少し飽きてしまうかもしれないので時間をあけて味わうか、フルーツを使ったタルトを含め何個か購入して2,3人で分けて食べるとよいのではと思いました。
ぜひ一度食べてみてくださいね。本当におすすめです!
タルト専門店「キルフェボン」
【新作】京都府宇治市産 “辻喜”抹茶のタルトオペラ
販売期間:3月1日~3月31日を予定
京都府宇治市産 “辻喜”抹茶のショートケーキタルト
販売期間:3月1日~4月15日を予定
キルフェボンは東京に4店舗(青山・銀座・東京ドームシティ・東京スカイツリータウンソラマチ)、横浜、静岡、浜松、京都、大阪、仙台、福岡にお店があります。
キルフェボンのホームページ(外部サイト)をご覧ください。