次の台風発生はいつ?17号は最晩記録更新の可能性も
現在の台風発生数は16個
今年はエルニーニョ現象の影響もあってか、台風の発生数がかなり少なくなっています。きのう10月29日(日)までに発生している台風は計16個で、その台風16号も上図のように、20日(金)午後9時、トンキン湾で熱帯低気圧に変わり、消滅しました。
10月までの発生数は、平年だと22個程度ですから、今年は平年より6個ほど少なく、特に9月と10月の発生数は4個で、平年8.4個の半分以下となっていて、9月以降は、特に少ない発生数で推移しています。
台風の発生数の記録
台風の発生数で、少ない方の記録をみると、1位2010年14個、2位1998年16個、3位1969年19個となっています。今年はすでに少ないながらも16個発生していますので、過去最も少なくなるということはありませんが、現在の発生数としては、かなり少ない方です。
台風17号の発生は過去最も遅い可能性
今年、次に台風が発生すれば17号ですが、この台風17号の遅い発生の記録は以下の通りです。(2010年と1998年を除く)
1位1969年11月4日午前3時
2位1983年11月1日午前9時
3位1951年10月27日午後3時
すでに3位の記録よりも遅くなっていて、もし11月4日午前3時までに発生しなければ、過去最も遅い台風17号の発生となります。(今年はまだ速報値)
今発生中の低圧部は発達しない予想
タイトル画像にある通り、現在、フィリピンの東海上に低圧部に伴う雲域が発生しています。低圧部とは周囲より気圧が低く、雲の循環はあるものの、その中心付近がハッキリとしない熱帯擾乱(ねったいじょうらん)のことで、中心付近がハッキリ分かるようになると熱帯低気圧に名前が変わります。熱帯低気圧が強まれば台風となりますので、熱帯低気圧は台風のたまごと呼ばれます。
気象庁が発表している予想天気図によると、今発生している低圧部は、今後発達することなく、あす31日(火)午後9時までには、消滅する予想となっています。
この低圧部の他には、すぐに発達しそうな熱帯擾乱は見当たらないため、今年の台風17号は過去最も遅い発生となる可能性が高いと思われます。(もちろん台風17号が発生しない可能性も絶対ないとは言い切れません)
参考:国立情報学研究所(デジタル台風)