道民なじみの老舗菓子店「千秋庵」は創業100周年! 記念の限定菓子9月3日から販売!(札幌市中央区)
明治初年に、「開拓使」が設置され、その後、1869(明治2)年に蝦夷地探検家の松浦武四郎によって「北加伊(ほっかい)道」と名付けられた現在の「北海道」。ですから、北海道が誕生したのは150年ちょっと前のことなのです。そんな中、今年、創業100周年を迎える道内の企業が118社もあるという(帝国データバンク札幌支店調べ)からすごいですね。その中の1社、「千秋庵製菓株式会社」の紹介と、記念発売されるお菓子の紹介をします!
100年前の北海道って?
100年前の1921(大正10)年の北海道の人口は約238万5900人、ちなみに全国の人口は約5666万人。当時の札幌市の人口は約12万7044人だったそうです。
その年に誕生した企業の主なものとしては、「北海道信用金庫」(本社・札幌市)や「池田建設」(本社・様似町)、「村井建設」(本社・釧路市)、オフィス用品・OA機器販売の「北海道クラウン」(本社・札幌市)などがあり、その他にも、今回取り上げるの「千秋庵製菓」(本社・札幌市)があります。
札幌市民にはおなじみの菓子店「千秋庵」
私も子供の時からお世話になった、そして、今も利用させてもらっている「千秋庵」。和菓子や洋菓子、チョコレート菓子など自社工場を中心に製造しているお菓子の専門店です。
特に和菓子は、創業以来ずっと「手づくり」を大切にしていて、その伝統の製法を守り続けています。
お店に入ると、「あ、このお菓子のCMはこんなんだったなー」とか「このお菓子の入れ物変わった?」とか、いろいろな思い出がめぐります。
千秋庵は、今年9月5日に100周年を迎えます!
2017年10月、なじみのあった千秋庵本店ビルの建替えのため、本社工場は千秋庵別館ビルに製造工場と事務所機能を集約し、11月には、千秋庵本店仮舗本社工場が1階にオープン。そして、2020年4月、2年半ぶりに元の場所に新本店がオープンしました。オープン時はコロナ禍で、残念ながら大きなイベントもできなかったそうです。
店内はコンパクトになりましたが、あの地下からくみ上げている、お店のお菓子作りの仕込水にも使用している地下水も健在です。1965年から、お店を訪れる人たちも飲めるようにされていました。
この地下水は 地下90mからくみ上げていて、千秋庵のお菓子づくりには欠かせない、柔らかい水なんだそうです。
千秋庵の2大銘菓健在なり!
千秋庵と言えば、「山親爺」と「ノースマン」をイメージする人がとても多いはず。
山親爺は1930年から発売され、バターとミルクを使用した風味豊かなおせんべいです。たぶん、当時はハイカラな味だったのでしょう。スキー板を履いた熊が鮭を背負う姿がレリーフになっています。
一方、1974年に発売されたノースマンは、北海道産の小豆を使用したこし餡をパイで包み、甘さを抑えてしっとりとした口当たりに仕上げています。1972年には冬季オリンピック札幌大会が開催されたあとで、国際都市の仲間入りを果たした札幌を代表するお菓子へと成長しています。
ノースマン発売から40年を迎えた2014年、姉妹品として誕生したのが「ノースマンかぼちゃ」です。北海道産のかぼちゃに白餡を加えた餡を、ノースマン特製のパイ生地でたっぷりと包んでいます。かぼちゃの優しい甘みが広がります。また、季節限定(8月下旬~11月ころまで)で「ノースマン焼きイモ」もあります。
100周年記念お菓子の販売!
実は、これは7月20日から販売が開始されている、創業100 周年記念したアソート。2大銘菓の「山親爺」と「ノースマン」の詰合せです。もう少しいろいろ詰め合わされたアソートはあるのですが、この2種類だけというセットが意外になくて、今回、感謝価格で記念にセットにしたそうです。
この商品に伴い、『「山親爺」VS「ノースマン」“あなたはどっち派?”』という企画をしています。
応募結果は本店の壁面ギャラリーに随時掲示されれていきます。
9月3日に発売されるお菓子が2種類あります。ただし、数量限定のためどちらも事前予約不可です。
その一つは、創業100周年を記念のパッケージをまとったノースマンです。それも通常は1個170円のところ、感謝価格の1個100円での提供です(販売期間:9月3~9月5日の3日間限定/数量20000個限定)
もう一つは、上品で伝統的な和菓子・上和生の100 周年記念「上和生3 種の詰合せ」も登場します。上生菓子は、口当たりがなめらかで味わい深く、しっかりとして食べ応えのある和菓子のことで、古くから茶席では濃茶と合わせていただくお菓子でした。
今回は、御所車の形の練り切り、きんとん、求肥の3つ詰め合わせが限定600箱(700円)です。
その他の商品の詳細はホームページをご覧ください。
2013年4月には、代表取締役社長に初の女性の庭山修子さんが就任し、4代目としてのれんを受け継ぎました。翌年に「ノースマンかぼちゃ」が発売されるなど、女性目線の商品開発とともに、パッケージデザインの見直しや、なじみの絵柄を使った可愛いグッズなども販売されるようになりました。
伝統を守りながらも、新しい風を取り入れていく「千秋庵」。ますますファンの一人として応援したくなりました!
<千秋庵札幌本店>
*場所:札幌市中央区南3条西3丁目13‐2
*TEL:011-205-0207
*営業時間:10:00~19:00
その他詳細は公式ホームページを確認してください。