【お歳暮】旬が一ヶ月の洋梨って知ってる? 芳醇な香りととろける甘さの「ル レクチェ」の魅力を紹介
スイーツコンシェルジュの南森エレナです。早いもので2024年も今月で最後の月。年末は新しい年を迎える準備で何かと忙しくなりがちですが、お世話になった人に贈る年末のギフト「お歳暮」の内容に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そこで筆者がおすすめするのは、新潟生まれの西洋梨「ル レクチェ」。毎年、百貨店や専門店などのお歳暮コーナーの贈答品の1つとしてラインナップに並んでいます。
西洋梨といえば山形県の名産「ラ・フランス」が有名ですが、味も食感も驚くほど異なります。本記事では、新潟の西洋梨「ル レクチェの魅力をご紹介します。
新潟生まれの西洋梨「ル レクチェ」とは?
「ル レクチェ」とは、糖度が高くとろけるような甘さとなめらかな食感が特徴の西洋梨です。主な産地は新潟県で、病気に弱い点や温度管理、風通しなど気を遣う点が多く、生産の難しさから「ル レクチエ」は幻の洋梨と呼ばれています。
旬は11月下旬から12月中旬頃。市場での品質を均一にするため、出荷解禁日が決められており、今年は11月22日に解禁されました。食べ頃の一歩手前で出荷されるので購入後早めに食べるのがいいでしょう。
収穫したばかりの「ル レクチェ」は、鮮やかな緑色。その後、一定の温度で寝かせることで糖度を高め果肉もなめらかになってきます。これが「追熟」と呼ばれる期間で、約40日かけて優しく芳醇な香りになり、追熟後期では色合いも美しいブライトイエローへと変化していきます。
産地からは9割ほど追熟した後期の段階で出荷されます。
食べごろの時期を見極めるのが美味しく食べるコツ
ただし、出荷されたばかりのきれいな状態の時期はまだ食べごろではありません。食べごろになるサインは、「ル レクチェ」が教えてくれます。
【食べごろのサイン】※右の写真を参照
・トップの茶色のじくが黒くシワシワになってくる
・出荷時のきれいな皮が完熟バナナのような色に変わる
・手に持つと弾力のある感触になる
・甘い香水のような芳醇な香りがしてくる
保存の仕方で注意すること
保存の仕方で注意することは、まず常温で保存すること。冷蔵庫での保存は水分が蒸散してしまうのでおすすめできません。また個々の包装袋は食べるまでかけたままで、10度以下を目安に涼しい玄関などに置いておきましょう。
おいしい食べ方
食べ方は皮を剥いてりんごのようにカットして食べられます。果汁が滴るので丸ごと皮を剥くより、先に黒くなったじくを切り落とし6~8等分に切った方が芯や皮が切り取りやすくなります。
新潟の関係者の方のお話によると、「ル レクチェ」は新潟県内ではスーパーなどで安価で販売をしており、学校の給食にも登場することがあるのだそう。皮は剥いて食べるのが基本ですが、給食には皮付きで提供されることも。日本梨とは異なり「ル レクチェ」の皮は薄いので、そのままがぶりと食べることもできますよ。
初めて「ル レクチェ」を食べてみた
新潟県からいただいた「ル レクチェ」を実際に食べてみました。筆者は「ル レクチェ」を見るのも食べるのも今回が初めて。なんといっても歯の力がいらないくらいなめらかな口当たりと口の中で溢れる果汁に驚愕しました。
まるで飲み物みたいにとろけるような食感は、シャリシャリした梨やりんごとは明らかに異なります。
食べ進めると甘さがより引き立ち、その上品な味わいは贈り物にも最適です。フランス生まれの果実なので、シャンパンやフルーツカクテルとの相性も抜群です。
新潟県知事もおすすめする「ル レクチェ」
都内のイベント会場で開催された「ル レクチェ」の解禁イベントでは、新潟県知事の花角氏も駆けつけました。「生産者が誇りをもって育てているル レクチェは一口食べれば必ずファンになります。新潟県が自信を持っておすすめする果実をぜひ多くの方に知っていただきたい。」(花角氏)
11月下旬~12月下旬までの短期間しか出回らない幻の西洋梨を、この機会に一度食べてみてはいかがでしょうか。
JA全農にいがた公式サイト(外部リンク)
取材協力:新潟県
新潟県の協力により商品を提供いただきました。本記事制作にあたってはガイドラインに基づき公平中立に制作しています。
新潟県産がおいしい理由【ル レクチエ編】