バレンティンはパ・リーグでも打てるのか。交流戦は通算141試合で27本塁打
ウラディミール・バレンティン(福岡ソフトバンクホークス)は、NPB10年目をパ・リーグで迎える。これまでは、セ・リーグの東京ヤクルトスワローズでプレーしてきた。
過去9シーズンのうち、30本塁打に届かなかったのは2015年(1本)だけだ。この年は故障に見舞われ、15試合しか出場できなかった。
交流戦では、通算141試合で27本塁打を記録している。ほぼ1シーズン分の試合数で30本弱という本数からすると、セ・リーグの投手とそう変わることなく、パ・リーグの投手も打っているように思うかもしれない。
けれども、そうではない。バレンティンはセ・リーグの投手に対し、11.4打数に1本のペースでホームランを打ってきた。これは、2015年を除く8シーズンの数値だ。それに対し、交流戦では18.7打数に1本(2015年は出場なし)。ペースはかなり下がる。
ちなみに、シーズン60本塁打の2013年は、対戦相手のリーグを問わず、ハイペースで打ちまくった。交流戦は8.8打数に1本、それ以外は7.0打数に1本だった。2015年だけでなく2013年も除いた7シーズンにすると、対戦相手のリーグによるペースの差は、さらに広がる。
また、交流戦のうち、福岡ソフトバンク戦は12.0打数に1本なので、セ・リーグ5球団との対戦に近いペースだが、福岡ソフトバンク以外のパ・リーグ5球団と対戦した試合では、21.1打数に1本だ。セ・リーグ5球団とパ・リーグ5球団(福岡ソフトバンク以外)との対戦を比べると、ホームランを打つペースは倍近く違う。
サンプル数は必ずしも十分ではなく、仮に十分であったとしても、データどおりになるとは限らない。とはいえ、これほど著しい差があると、気になるところだ。