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台風16号 静岡県内は伊豆への影響が大きい

伊藤麻衣気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
9月29日午後3時の雲の様子(提供:ウェザーマップ)

台風16号が近づいてきています。静岡県は9月30日には台風の影響が出始めそうです。

台風の進路を見てみると、9月29日午後6時の時点で、大型で非常に強い台風16号は日本の南海上離れたところにあって、時速15キロで北に進んでいます。今後次第に進路を北東に変えそうです。進むスピードも速くなっていきます。

台風16号の進路予想(提供:ウェザーマップ)
台風16号の進路予想(提供:ウェザーマップ)

9月30日の静岡県への影響

県内にもっとも近づくのは10月1日の日中ですが、9月30日には波と雨の影響が出始めそうです。

台風が近づくと波に一番早く影響が出ます。台風が近づくにつれて波が高くなり、夜にはうねりを伴って5mの波が押し寄せるところがありそうです。波浪警報が出る可能性もあります。海には近づかないようにしてください。

9月30日午後9時の波の予想(提供:ウェザーマップ)
9月30日午後9時の波の予想(提供:ウェザーマップ)

雨も降り始めます。9月30日午後3時の時点で、台風は静岡からは500キロ以上南にありますが、今回の台風は北側に大きく雲が広がっています。

9月30日の午後には台風外側の雨雲がかかり始めそうです。夜には東風がぶつかる伊豆を中心に雨が続くでしょう。

9月30日午後3時の雨雲の予想(提供:ウェザーマップ)
9月30日午後3時の雨雲の予想(提供:ウェザーマップ)

9月30日午後9時の雨雲の予想(提供:ウェザーマップ)
9月30日午後9時の雨雲の予想(提供:ウェザーマップ)

10月1日の静岡県への影響

10月1日日中に最も県内に近づきます。特に気を付けたいのが風と波です。伊豆を中心に影響が出てきそうです。

今回の台風は近づくにつれで暴風域が広がりそうです。強い勢力を保ったまま近づいてくることに加えて、台風の北側には冷たい空気があり、台風周辺の暖かい空気とぶつかると温度差が大きくなり、風が一層強くなるからです。

今よりも暴風域が広がるため、少し離れたところを通りますが、県内も伊豆が暴風域に入る可能性があります。

波については、台風が接近するまでは東寄りの風が強く、東に海のある伊豆に波が打ち寄せ、大しけとなる可能性があります。

雨も伊豆が一番雨量が多くなります。

9月30日午後6時から10月1日午後6時までの24時間に降る雨の量は、

西部 50ミリ

中部 50~100ミリ

東部 100~150ミリ

伊豆 100~150ミリ

10月1日の午前中が雨のピークで、伊豆では激しい雷雨のところが出てきそうです。

通勤通学の時間に雨や風が強まります。交通機関に影響が出る可能性もありますので、早め早めの行動を心がけるとよさそうです。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

静岡県御前崎市出身。2011年に気象予報士資格を取得。2014年にNHK広島放送局で気象キャスターをはじめ、2017年からは地元のNHK静岡で気象キャスターを務める。たっぷり静岡(平日・午後6時10分~)に出演。地域に根ざした天気や、天気というフィルターを通すと気づく静岡の魅力をお伝えします。

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