悲報、「手打式超多加水麺ののくら」永遠なれ
突然のニュースが、駆け巡ったのは今週初め。どうしても、受け入れられない、手打式超多加水麺ののくら店主、白岩氏の悲報でした。
お店でラーメンを作る店主の姿を思い出しても、どうしてあの若さで、、、という気持ちにしかななりませんでした。
今回の記事で、手打式超多加水麺ののくらを食べた事ある方に、今一度あの素晴らしいラーメンを、思い出していただければ幸いです。
東京には、様々なラーメン店があり、本当に美味しい麺も沢山あります。
でも、一番好きだったのは、このエレガントなモチモチの弾力麺でした。
悲報の後に、知りました、この麺が佐野ラーメンの影響を受けた作品だと。
そりゃあ、美味しく感じるはずです、自分が佐野ラーメンの麺が大好きなので。
正直に言いますと、佐野でもこの洗礼されたレベルの麺は、見当たりません。
このスープ、優しさと丁寧さ、そして繊細でした、推測するにあなたはA型です。
以前、自分の隣のお客様が、醤油ラーメンのスープを完食した後に、さらに塩ラーメンを食べて、それまたスープまで完食してました。
今になって思います、12月に食べた時、どうしてたった一杯の醤油ラーメンのスープを飲み干さなかったのかと、、、
素晴らしい作品でした。
毎回、行列は辛かったですけど、それでも、並ぶ価値のある一杯でした。
一人の男と共に、あのラーメンが失われる、正直に言えば、「それは、正しく望ましい事ではない」名作を作ると同時進行で継承者を作るべきでした、それが、名料理人の使命なのです。
でも、まさか、自分がこんなに早く、、、ご自身もご家族も含めそんな事になるとは、思いませんでしたよね、、、、
あなたが、全身全霊で作り上げた作品で、これ程多くの人が満たされ、笑顔になり、影響を受けたか、あなたが残したものは、その想像を遥に超えています。
あなたとの会話は、
「これ、本当に美味しいですね!」
「ありがとうございます!」
だけ。
ラーメンを作る姿そのものが、「この人の料理なら、間違いない」という所作をされる料理人でした。それ自体が、魔法の粉となるレシピなのです。
ミシュランでビブグルマンを獲得し、食べログでは上位、Channel214の総合ランキングでも常に東京でBEST10に入ってました。
誰もが憧れる偉業を成し遂げても、常に厨房に立ち、全身全霊で一杯のラーメンに魂を込め続けたその姿勢は、ただただ頭が下がります。
2022年の「本物の10店」で紹介させていただいましたが、まさか、2023年の「本物の10店」動画でののくらさんが消えてしまうとは、、、東京のラーメンにとって実に大きな損失でしかありません。
最後に、
「あのラーメン、本当に、美味しかった、心地よくて、満たされましたよ」