100の努力より1のセンス。品格、風味、創造性を備えた一杯。麺屋 ブルーズ
どんな世界であっても、センスを伴うから努力と表現させるのであって、センスを伴わない努力は無駄である。だから、己のセンスを見極めることから始めなさい。
と、10代の頃に週刊プレイボーイで読んだ一文です。
センスのある食事に出会う度に、今でも思い出します。
2024静岡県ラーメン 第5位 麺屋 ブルーズ(JR 富士宮駅 0.6 km)
場所は、富士山のお膝元でもある富士宮。富士宮焼きそばの名前をよく聞きますが、現地にはそれほど焼きそばを食べれるところはありません。とはいえ、景色もよく、自分のお気に入りの酒屋さんもあることから、タイミングが合えば訪れる街。
場所柄から、お店のレベルに相応しいような行列もなく、心地のいいペースで店主がいつものように、いつものペースで、いつものお客様に、いつものラーメンを提供してます。のんびりとして、快適な音楽と空気が流れている空間。
そして、この盛り付けのセンス。
こうしてくれると、素材の風味の混じりが非常に少ない、麺とスープだけの味を楽しめるのです。東海地方では、面に自信のあるお店は稀にこのスタイルをしてくれてますね。具材を真ん中に盛り付ける正当な理由があるのは、ラーメン二郎の全部マシマシくらいでしょうけど、どのお店も真ん中に寄せてしまいますよね。
空腹をしっかりと満たす、提供価値「満腹」のラーメンも素敵ですが、「オリジナリティ」といった、ここだけでしか体験できない味に出会えた時、それが好みであろうが、美味しくなかろうが、嬉しくなります。
このラーメン、紫蘇(しそ)、生姜、ドライトマトが乗っかってます。
「そんなの、ラーメンに合うはずないやんか、、な?」とさんまさんなら言ってくれるでしょう。
まず、この3品だけでも、白ワインのモンラッシュに合わせたおつまみとして、十分成立する品質であり、普通はそういう使い方をするはずなのですが、、、
これが、このラーメンにもフィットしてしまうのです。理論でも方程式でもない、こういう組み合わせをセンスと言うのです。
少しアダルトな大人の世界の一杯ですが、さすが静岡、この奥地にありながらも5位にランクインさせる、静岡県民のセンスも感じれれます。
若い世代には、わかりにくいかも知れませんが、こういうラーメンこそが「センスのいいラーメン」であることを、学ぶ為に訪問することもよろしいかと。
麺屋 ブルーズ
静岡県富士宮市大宮町8-7 (JR 富士宮駅 0.6 km)
営業時間 : 11:30~14:00 / 17:30~20:00
定休日: 月曜日、第1.3火曜日
電話: 0544-24-2760
2024静岡県ラーメンBEST10ランキング
このランキングは、食べログ、ラーメンデータベース、Retty、Googleの評価指数および口コミ数(累計数、増加数、増加率)を変数として、アルゴリズム解析した結果をWRP(Web Reputation Point)として算出しています。
店舗を訪問し、食事をもとにした主観的な質的評価ではなく、各サイト上での所有スコアの量的評価であり、客観100、主観ゼロのランキングです。