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【遠賀郡岡垣町】県内の社会人ラグビーチームが児童養護施設の子どもたちにラグビーの楽しさを伝える

Kanae Nidoi地域密着型クリエイター(遠賀郡岡垣町・遠賀郡芦屋町)
ボランティアに参加した「JR九州サンダース」と「FFGブルーグルーパーズ」の選手

福岡県内で活躍する社会人ラグビーチーム「JR九州THUNDERS(サンダース)」「FFGブルーグルーパーズ(福岡銀行)」が3月9日、遠賀郡岡垣町にある児童養護施設「謝恩母の家」の子どもたちに向けたラグビー体験教室を行いました。

昨年5月に発足したボランティア団体「宗像スクラムワールド」によるボランティア活動の一環で、小さな子どもから大人まで総勢40人がラグビーボールを使った様々なゲームを楽しみました。

選手たちを紹介する「宗像スクラムワールド」の安部健太郎さん
選手たちを紹介する「宗像スクラムワールド」の安部健太郎さん

「ラグビーを体験する」という贈り物

当日は小さな子どもたちも多かったことから、ラグビーボールを使った簡単なミニゲームがメインで行われました。

初めて経験するラグビーというスポーツに、はじめは緊張した面持ちの子どもたちでしたが、ボールを投げたり蹴ったりを繰り返すうちに、次第に表情もゆるみます。

無限の体力を持つ子どもたちの本気の遊びに選手たちも全力で応え、約2時間ものあいだ夢中で運動場を駆け回りました。

腰についた紐を選手に取られないように必死に逃げる児童
腰についた紐を選手に取られないように必死に逃げる児童

ラグビーをもっと身近なスポーツに

イベントの終わりには、両チームからチーム公式のラグビーボールがプレゼントされ、思いがけない贈り物に子どもたちは大興奮。

両チームからプレゼントされたチーム公式のラグビーボール
両チームからプレゼントされたチーム公式のラグビーボール

子どもたちも選手も先生もその垣根を越え一体となって楽しむ光景は、まさにスポーツの力を示すものであり、その場にいた全員にとって忘れられない思い出となりました。

FFGブルーグルーパーズの倉員光弘(くらかずみつひろ)監督は「この機会に子どもたちが少しでもラグビーというスポーツを身近に感じてくれたら嬉しいですね」と期待を込めます。

FFGブルーグルーパーズの倉員光弘(くらかずみつひろ)監督
FFGブルーグルーパーズの倉員光弘(くらかずみつひろ)監督

言葉だけじゃないコミュニケーション

今回のイベントで筆者が特に感心したのが、選手たちのコミュニケーション力の高さでした。選手それぞれが子どもたちのペースに合わせるのが本当に上手で、母親としても見習うべき場面が多かったように思います。

そしてすっかり心を鷲掴みにされた子どもたちが、思い思いの選手たちにしがみつく姿も印象的でした。

好きな選手におんぶをせがむ子どもたち
好きな選手におんぶをせがむ子どもたち

「また絶対来てね!」「また絶対来るよ!」と約束の言葉を交わし、互いに名残惜しそうに手を振るお別れの時間。

「ラグビー好き!ラグビー楽しい!」とはしゃぐ子どもたちに負けず劣らず、私もすっかり「紳士のスポーツ」の虜になりそうです。

子どもたちの勇姿を見守る安部さんと選手たち
子どもたちの勇姿を見守る安部さんと選手たち

地域密着型クリエイター(遠賀郡岡垣町・遠賀郡芦屋町)

福岡県北部でフリーのWebライターとして活動してます。2歳差兄弟の息子たちの育児と、保護犬3匹のお世話に日々奮闘中。ヒトでもモノでもどんなコトでも、魅力を最大限に伝えられるような深掘り記事をお届けします。

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