【遠賀郡岡垣町】歌のおねえさんから児童養護施設の子どもたちへ 想いを込めた手作りコンサート
北九州近郊の保育園や幼稚園、ショッピングモールや地域のお祭りなどで「歌のお姉さん」として活動している、「まいまいちゃん」ことさかもとまいこさん。
「イラストレーター」や「作曲家」としての顔も持ち、その活躍っぷりは「見たことある!」という人も多いのではないでしょうか。
そんな彼女が子どもたちに向けた節分コンサートを行うということで、岡垣町にある「児童養護施設 謝恩母の家」にお邪魔してきました。
心温まる手作りコンサート
今回のコンサートは昨年5月に始動した「宗像スクラムワールド」による取り組みの一環で、「施設で暮らす子どもたちに食事を提供するだけではなく、いろいろな経験もさせてあげたい」という同団体の思いに、さかもとさんが賛同したことで実現しました。
開催日が2月3日だったこともあり、コンサートのテーマは「節分」。
子どもたちから「まいまいちゃーん!」の歓声があがると、颯爽とステージに現れたまいまいちゃん。
とびきりの笑顔で歌ったり踊ったり、全力で会場を盛り上げます。
ここでしか聞けないオリジナルソングも
約30分のプログラムの中には、歌いながらバルーンアートを作ったり、節分にちなんで鬼が登場したりと、子どもたちを飽きさせないサプライズも盛り沢山。
突然ステージ上に現れた鬼に向かって「鬼は外!福はうち!」という掛け声とともに、一心不乱に豆を投げる子どもたち。
そして最後には、まいまいちゃんオリジナルソングである「世界はまだまだワンダーランド」を、鬼も子どもたちも一緒になって大合唱。
会場の盛り上がりは最高潮を迎えました。
記憶に残る経験と想い出を子どもたちへ
コンサートが終わると「まいまいちゃん」の前には長蛇の列ができ、子どもたちそれぞれが並んで写真撮影をしたり、嬉しそうに手を合わせながらお話をしたりと、思い思いの時間を過ごしていました。
「謝恩母の家」職員の福本千紘さんは「日常では中々関わることのできない人たちとの経験は、子どもたちにとって何よりの財産となり、思い出としても色濃く残ると思うんです。これを機に『大人になったらこんなこともできるんだ!』という未来への希望も持ってくれたら嬉しいですね」と話してくれました。
そして「まいまいちゃん」ことさかもとまいこさんも「子どもたちのたくさんの笑顔のおかげで、私自身が一番元気をもらうことができました。これからもこういった活動は続けていきたいですね」と満面の笑みで答えてくれました。
筆者自身、これまでも何度か「母の家」に足を運んできたのですが、この優しい空間と子どもたちの純粋無垢さには、いつも心が洗われるような気持ちになるんです。
この取り組みに関わる全ての大人たちと子どもたちのことを、私も陰ながらサポートしていけたらいいなと思います。
「まいまいちゃん」の活動については「さかもとまいこ音楽事務所インスタグラム」から確認できます。
「児童養護施設 報恩母の家」
住所:福岡県遠賀郡岡垣町海老津3-8-1
公式Instagram:@haha_noie